専門家でも見極めは難しい。あさイチ『子どもが「発達障害かも」と言われたら・・・』を見ました。

2018年4月16日放送

NHK 朝8:15~ あさイチ『特集 シリーズ発達障害 子どもが「発達障害かも」と言われたら・・・』

 

 

私の子どもにも通じるところがあると思い、このグレーゾーンの特集を見ました。

 

上の子は小学校高学年ですが、小1のときから文章問題が苦手です。

 

いえ、国語や算数の“教科”という枠組みを超えて、

人と接するときも、“文章”から何かを読み取るという行為が、苦手、というか、

そもそも、本人の意識にない感じがしていました。

 

小4になって、担任の先生にそれとなく相談したときも、

もし困っていらっしゃるなら、学校にはそういった方向けのコーディネーターがいますから、

そちらの予約を取ることをお勧めします、と言われました。

 

普段の生活で、困っていることは、特にないのです。

 

テストでも、大きくなるにつれ、“問題の解き方”のコツをつかんできており、

びっくりするような低い点数をとることは、あまりありません。

 

(しかし、「全国一斉学力調査」みたいなテストでは、そういうコツが使えないのか、とても低い点数です。)

 

たぶん、これから先も、まぁまぁ上手く、世の中を渡って生きていけるような気がします。

 

それでもやはり、親としては不安をぬぐいきれません。

 

この番組で呼ばれる、「グレーゾーン」。

 

私の子も該当するのではないか。

 

あさイチでは「発達障害のグレーゾーン」を、

 

専門家に発達障害の可能性を指摘されたものの、

医師によるはっきりとした診断はついていない状態

 

と定義しました。

 

うちの子は専門家に可能性を指摘されたわけではありません。

私が「そうじゃないか?」と思っているだけです。

 

人とのコミュニケーションにおいても、学校の勉強においても、

“文章”を軸にして考えたときに、

 

「おや?」

 

という違和感を、親の私だけではなく、先生もいつしか感じるようなのです。

 

4月5月の面談では、明るくてがんばっています、と褒められても、

 

3月の面談では必ず、文章問題や、普段の会話において、

 

ものすごく分かっているように見えるのに(分かっているような行動をとるのに)、

 

実はまったく理解していなくて、こちらがびっくりします、

 

ということを指摘されるのです。

 

学校の勉強についていけるよう、苦手分野は家で手助けしてきました。

 

でもなんだろう、どうしても、“文章から何かをくみ取る”という部分で、

やり難さ、生き難さを感じているように思えて仕方ありません。

 

 

番組では、うちの子は発達障害かもしれない、そう悩む親が増えていると言います。

 

発達障害かもしれないし、違うかもしれない。

そういった子どもたちは、グレーゾーンと呼ばれます。

 

そもそも発達障害とは?

 

友達と遊ぼうとせず一人で過ごすことが多い

 

授業中じっとしていられない

 

「計算」「読み」「書き」が極端に苦手

 

“子供らしさ”との違いがわかりにくく、幼いうちは見極めが難しいため、

 

結論を先延ばしにされ、どうしたらよいのかさえ教えてもらえない親もいる。

 

発達障害は、生まれつきの脳の特性によるもので、

 

コニュニケーションが苦手、こだわりが強い・・・ASD(自閉スペクトラム症)

 

不注意、落ち着きがない・・・ADHD(注意欠如・多動症)

 

読み書きが苦手、計算が苦手・・・LD(学習障害)

 

などに分類できるが、

 

どこからが発達障害なのか。実は専門家でも見極めが難しいという。

 

 

北沢さん(仮名・50代)

長女(18歳)が発達障害のグレーゾーン

 

行動が気になり始めたのは、幼稚園に入ったばかりの3歳のころ。

幼稚園の教室で、みんなと同じように行動できず、

お絵かきの時間でも、みんながやっているのを見てからしかやらなかった。

スタートが何もかも遅い感じがした。

保健所で検査をしたところ、発達障害とはいえないが、

そういった傾向があると、娘がグレーゾーンであるという指摘を受けた。

曖昧な表現だったこともあり、北沢さんはピンとこなかったそう。

 

自分で調べられる範囲は調べて、

うちの娘はどうもそれ(発達障害)ではない気がする、

「違うんじゃないかな」「まだ小さいから誰にでもあるんじゃないかな」

だけど娘の態度を見ていると「やっぱりそうかもしれない」と悩む。

 

支援教室に娘を通わせようとするが、断られる。

たしかに支援教室に来ている子を見ると、みんな症状が重い子で、

北沢さんのお嬢さんのような、曖昧な普通っぽい感じの子を受け入れるほどの余地がなかった気がした。

 

別にそんなに変じゃない。普通の娘である。

普通よりちょっと苦手なことがあるぐらい。

だから、普段の生活の中で、どっちつかずなばかりに期待もしてしまう。

「このぐらいできる きっと。」と思っていることが、できないショック。

普通っぽいのに、普通じゃないショック。

 

 

近藤さん(仮名・40代)

長男(小3)が発達障害のグレーゾーン

 

3年前、幼稚園の年長だった長男の行動に違和感を覚え始めた。

大人数で遊ぶときに、一人だけ他のことをやる。

席を立って場を乱す。

幼稚園でも集団生活になじめず、ケンカがたえないことを指摘された。

 

専門のカウンセラーに相談すると、

発達障害に近いグレーゾーンと診断される。

これからどうしていったらいい?というのが真っ先に浮かんだ。

 

しかし、カウンセラーから具体的な対応策は示されず、

代わりに市の教育相談を紹介された。

 

近藤さんはすぐに足を運ぶが、

そこでも、「様子を見ましょう。また来てください」と言われるだけ。

窓口の指示に従い、その後も相談に行ったが、

何度行っても「様子を見ましょう」の繰り返し。

どうすればいいのかは、教えてもらえなかった。

 

「またかー」というところは正直あった。

ずっとおかしいと思っているから足を運んでいるのに、

どうしたらいいんだろう?と思ってしまう。

 

「病院に連れて行ったほうがいいですよ」とか、そういうことは一切言わない

 

何も進展なくどうしたものかなと・・・。

 

担任の先生に相談しても、専門じゃないから分からない、もう少し様子を見たらと言われてしまう。

 

周囲からは、「心配ない、普通だよ」「大丈夫だよ」と声をかけられ、

不安な気持ちを理解してもらえない。

 

小学校1年生のときの通知表では、

身の回りの整理ができる、忘れ物をしないなど、

生活面の評価には〇がひとつしかつかず、

日常の困りごとはなかなか改善されなかった。

 

どうしていいか誰も教えてくれず、自分で勉強する毎日。

近藤さんは、子どもを専門の病院に連れて行こうかと考えたが、

夫や両親から強く反対され、子どもを検査に連れていけない状況だそう。

 

(夫たちは)レッテルをはるのは本人がかわいそう、と言う。

 

番組を見て

 

私はとくに、「普通っぽいのに、普通じゃないショック」という言葉に、深く共感しました。

そしてグレーゾーンで悩んでいるご家庭に共通することとして、

“発達障害かもしれない”という不安だけ与えられ、

あとは様子を見ましょうと、

家庭に丸投げされる。

そんなイメージがとても強いです。

 

我々は、自分の子がグレーゾーンかもしれないと思った場合、

どのように接したら良いのでしょうか。

児童精神科医の先生のお話がとても参考になったので、

次回でまとめます。

投稿者: うずピータン

40代ってもっと大人だと思っていた。 いまだに色々あがいたり挑戦したりしています。 ブログ始めて3年たちまして、ただいま48歳でございます。