リュープリン注射から20日ほど経ったころ、体がどんどん生理に向かっている気がしました。
「注射から1か月経ってなくても、生理が始まりそうな感じになったら点鼻を始めていいからね。」
そのようなアドバイスをいただいていたので、早めに婦人科に向かい点鼻薬を処方してもらいました。
せっかく止めた生理、ここで始まるとマズいことになるのだそうです。
さて、前回の注射で体調は変わらなかった?と聞かれたので、頭痛や動機がして起き上がれませんでしたと言うと、そうなの、あの薬は頭に影響があるみたいなのよね、頭痛がしたという患者さんが多いのよ、と言われました。
しかしその頭痛は、最初が一番辛いのだけれど、しばらくすると体がなれて、点鼻薬に代えた後もそれほどの副作用は起こらないはず、というアドバイスを受けました。
点鼻薬は朝と夜の1回ずつ、毎日鼻に薬を噴射します。
最初に噴射した後、鼻水が出て仕方がありませんでした。
花粉症が再発したのか、それとも副作用なのか区別がつかず、
頭痛もしたので少し横になりました。
しかしそれは初日だけで、すぐに体調は元に戻りました。
さて、点鼻薬開始後15日目。
2本目のナサニールに突入するも、久々にお腹をがっつり壊してしまいました。
痛いよ~。苦しいよ~。
この後も定期的に?お腹を下すのですが、それが副作用なのかどうなのかは、私には分かりませんでした。
4回目の受診時(ナサニール処方2回目)に、先生に腹痛と腰痛の相談をしました。
自分では、これが子宮内膜症のせいなのか、パソコンに向かっている姿勢のせいなのか、まったく判断がつきません。
先生いわく、冷えてガスが溜まっているとのこと。
主に下腹部が痛いんじゃない?と聞かれ、診察台に横になっていると、確かにそのように感じました。
この腹部の痛みは子宮内膜症のせいではない、ということで漢方を処方していただきました。
受診5回目(ナサニール処方3回目)。チョコレート嚢胞は4cmから3cmへと小さくなっていました。
嬉しいなぁ。
でも、腰痛がまだ続いているのが気になるなぁ…。
右の腰だけ、とても痛いのです。
以前ぎっくり腰のときにお世話になった、整骨院でも治りません。
そこで6回目の受診時(ナサニール処方4回目)に、腰が痛いのが気になりますと問診票に書いたところ、今回はその予定ではなかったけれど内診しましょうと助手の方が仰ってくださいました。
子宮の様子を先生が見ながら、あなた、腰が痛いのはガスのせいよ!ほら、お腹がこんなにパンパンに張ってるじゃない!冷たい飲み物たくさん飲んでるでしょう?と言います。
あれ?以前漢方を処方してもらったときも同じこと言われたけど、そうか、あのときは腹部の痛みに関してだったから、これは腰痛に関してのアドバイスなのかな?と変に気をつかってしまい、そうです、冷たい麦茶をたくさん飲んでいます、と答えました。
また、漢方ですっきり、ガスはもうたまっていないと思っていたけれど、まだパンパンだったんだなぁと驚き、「自覚症状が無いものなんですねぇ。」と言ってしまいました。
先生は満足そうに、そうでしょう、そうでしょう、と言いながら席につき、カルテを見た途端顔色が変わりました。
そして突然、
「ちょっと、(ガスのことを)知らないふり、しないでよ。」
「前にちゃんと診断してるんだから、初めて聞いたような顔しない!」
大声で怒られてしまいました。
私としては、まさかカルテも見ずに内診したとは思っていなかった(ガスが溜まっているという診断を以前下したことを、知らずにいるとは思っていなかった)ので、
同じことを言うのも何か意味があっての念押しなんだろうなぁ、と変に解釈してしまったのが裏目に出てしまいました。
そこで先生に、ガスの件はちゃんと覚えていましたが、腰痛に(しかも右だけに)関係しているとは思っていなかったので驚いたんです、と伝えましたら、
ドン!
と化粧水のようなボトルを机に置かれ、
「人間の体もこれと一緒!前にガスが溜まれば、体はつながってるんだから後ろも痛くなるのっ!」
と怒鳴られました。
その後も何度も、嘘をつくな、私にはちゃんと分かってるんだからと言われました。
大人になってヒステリックに嘘つきよばわりされたのは、初めてかもしれません。
先生の言葉に動揺してしまいましたが、ナサニールの後にどのような治療を施していくか、という相談もしなければならず、がんばって頭を切り替えました。
私は45歳でチョコレート嚢胞もちなので、治療法は限られています。
手術か、ディナゲストかの2択です。
こちらのクリニックはミレーナが有名なのですが、残念ながらチョコレート嚢胞には効かないとのこと。
それでも子宮内膜症に効くのなら、ミレーナでも良いのでは?チョコレート嚢胞はそのまま温存してはいけないのですか?と質問したのですが、これがディナゲスト押しの先生に刃向かっているように取られたようで(単純に疑問に思ったので質問しただけなのですが)、どんどんヒステリーを起こしていきます。
“温存”という言葉が、何か地雷だったようでもありました。
また最初の診察時に、45歳でチョコレート4cmは手術に迷うと言われていたので、その心づもりをしていることを先生に伝えたところ、
あなたの大きさ(今の3cm)なんて、何もしない人も多いのに、あなたが辛いというから治療してるんじゃないの、
みんなガンになってしまうのなら、迷わずにさっさと切っているわよ、
私があなたなら、手術しないけどね、と激高されました。
私としては、どうしても手術したい希望があるのではなく、今後ナサニールが終わったあとどのようにしたらよいか、選択肢の一つとして相談したかったのですが、
素人があれこれ適当なこと言いやがって、と受け取られてしまったようです。
そして手術を否定するなら、きっと副作用等、体の影響を考えてのことだろうと思い、その点について質問したところ、
「まぁ、盲腸の手術よりは大変なんじゃない?」と馬鹿にしたように言われてしまいました。
きっと、先生は正しいのでしょう。
ヒステリックな態度と余計な言葉をそぎ落とせば、至極まともなことを教えてくれているんだと思います。
そして私があれこれ情報を集めて考えた末にたどり着く結論も、ディナゲストなのでしょう。
でも、頭の良い人はパッと結論にたどり着けるけれど、私は順を追って納得していかないと、理解できません。
リュープリンだってナサニールだって、受診当日になって初めてこの薬を使うんだと知りました。
ディナゲストという言葉だって、このときはじめて脳みそに到達しました。
私には2択しかないことも、この口論?の最中知りました。
おそらく初回の診察時に、
早口で、まるで私がもともとこの病気を熟知しているがごとく説明してくれたあの時に、
使用する薬など教えてくれていたんだと思います。
「ちょちょちょ、ちょっと待って。メモするから。」
なんて、とても言えない雰囲気のあの時に。
これからは何も言わずに、先生の言う通りにしておけば間違いないのは分かっているけれど、
こんな質問をしたらまた地雷を踏んでしまうのかな、なんてビクビクしながら診察を受けるのはもう嫌だなぁ。
ネットで色々調べてきた患者のことをとても馬鹿にしていたけれど、結局あれこれ質問する私のような人を疎ましく思っているじゃないか。
治療途中での転院は良くないことなんだろうけれど、これをきっかけにして、違う病院に行こうと放心状態の帰り道に思いました。
6か月目、色々調べて違うクリニックへ行きました。
たまたま見つけた院長先生のブログで、質問に対して丁寧に答えていて好感を持ったからです。
実際にお会いしてみると、やはり手術に対してはいい顔をされませんでしたし、ガンに関しての質問も、何をこの人は言い出すのかとムスッとした感じではありました。
でも、少なくとも私に分かるように説明しようと努めてくれていると感じましたので、今後はこちらのクリニックでお世話になることに決めました。
全国あまたあるクリニックの中で2か所しか経験していませんが、今回のことで一つだけ言えること。
たとえあなたが45歳でも、チョコレート嚢胞3cmで手術を考えているというと、何を大げさな、この素人が、という対応をされるので、傷つきたくなければあらかじめ想定し、心に鎧をかけて臨みましょう。