思い込みを捨て、思いつきを拾う。11/5放送サワコの朝・小林幸子さんの回を見ました。

MBS

11/5(土)7:30~8:00

『サワコの朝』

【小林幸子▽紅白落選からの再起!】

 

小林幸子さんといったら、数年前に事務所問題で何やら大騒ぎになり、

紅白に選出されなくなったと思ったら、突然若者に大人気になった人、

という印象です。

上手いことシフトチェンジされたなぁ、と思っていたのですが、

ウィキペディアを読んでみたら、今回だけじゃなくて、

これまでにも色々と浮き沈みがあった人なんですね。

 

小林幸子さんはある素人参加番組でグランドチャンピオンとなり、

9歳でスカウトされ、翌年には歌手デビューします。

「第二の美空ひばり」として映画にも子役で出演されたそうです。

しかし美空ひばりの母からあまりよく思われず、

結局干されて不遇の時代が続いたそうです。(Wikipedia参考)

そんな中、ようやくヒット曲に恵まれ、紅白に出演し、

演歌界の大御所となっていきます。

 

しかし、“ラスボス”として有名になる前からも、ポケモンの主題歌を歌ったり、

私が子どものときも、お笑い番組に出演するなど、

すごく面白い人だなぁ、色々挑戦する人だなぁという印象だったのを覚えています。

そして上記のように美空ひばりさん(の周囲の人)によく思われていなくても、

後年、ご本人とテレビ番組で一緒になったときは一生懸命お仕事されたというエピソードを読み、

その心意気はとても参考になるなと思いました。

 

「プロなんだもの、当たり前じゃない?」

 

と思われるかもしれませんが、でも私たちにも、よくある光景じゃないですか?

例えば、パートに出たとして、元からいるボス的おばさんに睨まれる、とか。

「なんか気に食わないわよね~」というだけで、仲間はずれにされてしまったり。

そんな目に遭ったあとに、果たして恨むことなく、一緒に誠実に働けるかしら…

なんて、わが身に置き換えて考えたりします。

 

小林さんはきっと、何か嫌なことがあっても、それをぐちぐちと宣伝して回らない人なんじゃないかなと想像しました。

人を呪わば穴二つ。

私は、グチグチネチネチ、根に持つタイプなので、心の底から見習いたいところであります。

 

さて、件の事務所問題について、ご本人はテレビで次のように仰っていました。

 

オセロゲームのように、

全部白い駒だったのが急にパタパタパタッと黒い駒になった。

真実がこう(白い駒)だと言っても、

事実としてはそういうふうに黒い駒になってしまったことは、

もう揺るがないことなんだ(=世間では、それは黒だと認知されてしまっているんだ)

ということが分かった瞬間に、

よし、(これから)新しい自分の生き方を一つずつ盤の上でやっていけば、

またポーンと色が変わる、という考え方にチェンジした。

 

多かれ少なかれ、私たちも何かに巻き込まれるということがあります。

真実は違うのに、事実としてそうなってしまう、

何か見えない力に作り上げられてしまう、

そんな経験、ありませんか?

そして、もし私が小林さんと同じ境遇に陥ったとしたら、

 

・黒い駒をどうやって白い駒に戻そう?

・もともと、白い駒だったという真実を、どうやって世間に伝えればわかってもらえる?

・黒い駒にしてしまった相手と、どうやって戦おう。私が正しいのに悔しい。

 

きっとこういう考えにとらわれて、

一歩も前に進めなくなり、

堂々巡りの日々を過ごすことになると思います。

 

しかし彼女はここで、黒を白に戻すという考えをきっぱりと捨て、

碁盤の空いている目に、

新しい自分の色を一つ、また一つ、パチリパチリとさすことに決めたのです。

いつかまた、パタパタパタッと駒の色が変わる日を信じて。

 

口惜しさがバネになったそうです。

なにくそ!という強い思いは、生きる力ですよね。

自分の子どもにも、口惜しさを力にする生命力を持ってほしいと常々思っています。

 

そして彼女が新たに挑んだのはネットの世界。

 

これが面白いかどうかよりも、スタッフが面白いと言っていることに対して、

よし、のった!ということを繰り返していったそうです。

しかし、想像すると

 

“若者文化に精通している信頼できるスタッフ”

 

を周りに置くって、

実はとても大変で、しかも運が必要なことのように思います。

大手の企業なら優秀な人材がたくさん集まりそうですけど、

個人事務所で、どうやってリクルートしてるのかなぁ?

その辺り、私はとても興味を持ちました。

 

最後に、次のコメントが印象的でした。

 

年齢を重ねると、怖いものがなくなってくる

いい子ぶろうとしていた気持ちはなくなる

思い込みを捨てて、思いつきを拾う

 

“演歌を何十年も歌っているから”

“紅白に連続で出演しているから”

“そんな自分なのに…”

 

みたいなものがあったら、何も新しいことはできない

 

ニコニコ動画のコメントの「誰がここまでやれと言ったw」という一文が、

全力で思いつきをやる、小林幸子さんのすべてを表しているような気がしました。

投稿者: うずピータン

40代ってもっと大人だと思っていた。 いまだに色々あがいたり挑戦したりしています。 ブログ始めて3年たちまして、ただいま48歳でございます。