ポケモンと妖怪ウォッチに見る、人はいつからおばさんになるのか。

私は昔から、いつから女性は“おばさん”になるんだろう、と思っていました。

子どもを産んだときから?

でも子どもを持たない女性は大勢います。

見た目の問題?

シワとかシミとかできたら、おばさん?

でも、つやつやの美魔女だって、やっぱり“きれいな”おばさんですよね。

年齢の問題?

だとしたら、それは30?35?40?

 

でも2年くらい前かな、マックで並んでいたときのこと。

年末近くになると、カレンダーが売られるじゃないですか。

それまでずっとポケモンだったのが、その年から妖怪ウォッチになったんですよね。

で、後ろに並んでいた20代くらいの若者が、それはそれは嫌悪感をあらわにして、

妖怪ウォッチのどこがいいのか、くだらないから見たことないけど。

要はポケモンのパクリでしょ?等々、ブーブー言っていました。

そのとき、ふっと分かったんです。

 

おばちゃんの境目、それは、

 

「妖怪ウォッチを受け入れられるか否か」

 

もっというと、

 

「自分たちの子どものころに見ていた、ポケモンのほうがずっと素晴らしいのにと、

ちょっと悔しそうに言っちゃった瞬間」

 

に、たぶんおばさん界に片足を踏み入れたことになるんだなぁと思ったんです。

 

つまり、どちらのアニメが素晴らしいかということではなく、

 

「自分が幼少のとき慣れ親しんだものが薄れ、

違うものが流行り始めたことに対する焦燥感」

 

この感覚が湧くことが、“おばさん”になることだと思うのです。

(ま、“おじさん”も、そうですね。)

 

よくいませんか?

「えー!私たちのころは○○って流行ってたのよ?」

とか、

「今はこの人、グルメリポーターだけど、昔はアイドルだったのよ!」

とか、

「昔のテレビはもっと“なんでもアリ”で面白かったわよね~。」

などと、こちらは興味もないのにグイグイ言ってくるおばさん。(それは私。ごめんなさい。)

 

後ろに並んでいた、マックで出会った若者に言いたかった。

今はまだ、ポケモンVS妖怪ウォッチだけでしょう。

しかしこれから、“あれ?”って思う項目がどんどん増えていくよ~。

今はまだ“若者”として意見を聞かれるほうだけど、

もう少ししたら、若者から色々教えてもらう方になるよ~。

で、気づくと若い子に「なにそれ?」って、冷めた目で見られるようになるよ~。

 

私が10代~20代の頃、自分のことを「おばちゃん」と呼ぶときは、

ある意味わざと、と言いますか、

「本当はまだ、お姉さんなんだけどね。

それでも自分を“おばちゃん“と言ってみる、サバサバした私。」

という前提が、心のどこかにありました。

「おばちゃんな私」というのは、どこかシャレだったりしたわけです。

それがいつしか、シャレではなく

 

「本当に、おばちゃんになってしまった。」

 

という現実に気づいた日は、結構びっくりしましたですね。

自分が子どものときは、おばちゃんやおばあちゃんは、

生まれたときから“おばちゃん”であり“おばあちゃん”であったんだろうと、

理屈では違うと分かっていても、なんとなくそう思っていました。

そんな自分が、まさか本当に“おばちゃん”になるとは!

「うずピータンちゃんは、童顔だよね。」

が、

「うずピータンさん、まだまだお若いですよぅ。」

になる日が来るとは!!

 

流行り廃り以外で、自分の中で、劇的に何かが変わったなぁ、

私、“オンナ”から“おばちゃん”なっちゃったんだなぁ、

としみじみ思ったのは、上の子に初めて授乳した後でした。

 

私の胸は、もう性の対象じゃないゾ。

この子の食料貯蔵庫(ミルク製造)なんだ。

と、心の底から実感したのです。

 

かといって、それは悲しいことでも、

何かが終わったと途方にくれることでもありませんでした。

柵を飛び越えたら、別の世界が広がっていたような、そんなイメージ。

おばちゃんの海原に、えいっと飛び込んだような、そんな感じ。

そして海原に飛び込んだら、まわりのおばちゃんたちがたくさん助けてくれました。

 

なので、子どもを産んだ後も美しくあろうとする女性は、

すごいなぁ、体力あるなぁ、

と感心しています。

 

私は、子のミルク貯蔵庫であることに、体力の全てを持っていかれていたし、

おばちゃんの海原にどっぷりつかった今では、

“性の対象としての自分”に戻ろうという気持ちには、微塵もなれないです。

第一、私があれこれしても色々無理があって笑っちゃうしな~。

強いて言えば、家族のために身ぎれいにしよう、

身だしなみをきちんとしようと思っていることと、

将来に備えて、体力・筋力をつけるべく、

スポーツクラブに通うようにしていることくらいでしょうか、年齢に抗っている部分は。

あとは、自分の肌に合うものを使うこと。

私は元アトピーなので、今でも体調が悪かったり、

合わない化粧水等を使うと肌がピリピリします。

20年くらい前、私のアトピーを治してくれたクリニックでは、

NOVの固形石鹸をすすめていたこともあり、

今でも調子が良くないときはNOVを使うことにしています。

自分に合う石鹸とかクリームとかを見つけることが、

小さいことかもしれないけれど、

年齢を重ねても、快適に暮らす一助になるのかなぁと思います。

 

なんだろう…。

化粧とか甘いもの控えるとかの意味合いが、

若い子のそれとは違ってくるのが、

“おばさん”になった、もう一つの証でもあるような気がします。

 

まとめ:おばさんになる境目とは。

 

・今の流行りがくだらなくて、理解できない。

・自分のことを「おばちゃん」と言っても、誰も「またまた~」と言ってくれない。

・化粧することは、おしゃれのためじゃなくて、身だしなみのためになった。

・体を鍛えることは、ナイスボディのためじゃなくて、老後のためになった。

・甘い物を控えるのは、ダイエットじゃなくて、胃がもたれるからになった。

投稿者: うずピータン

40代ってもっと大人だと思っていた。 いまだに色々あがいたり挑戦したりしています。 ブログ始めて3年たちまして、ただいま48歳でございます。