犬と幼稚園児。「一緒にいる」だけじゃなく「見る」ことの大切さ。

我が家には、7ヶ月の犬がいます。

4か月のときに飼い始めたのですが、最初からトイレの失敗や無駄吠えもなく、楽だなぁ、助かるなぁと思っていました。

狭い家なのでモノがごちゃごちゃと置いてあり、食べてはいけないものを口にしないように、ケージから出て自由に過ごしていいのは1部屋だけにしていました。

トイレも大丈夫だし、見てなくて大丈夫かな。

るんたるんた楽しそうに駆け回るのをよしよし、と微笑みながら、私は別室で在宅の仕事をするようになっていました。

 

ところが6か月頃でしょうか、突然トイレを失敗するようになってしまいました。

あれ?おかしいな?たまたま失敗しちゃったのかな?

叱らずに、サッと片づけて様子を見ることにしました。

しかし私が見ていないと、やはりトイレではないところでしてしまいます。

まだまだフリーで過ごすには早かったかな?と考え直し、トイレを成功して褒められた!という経験をまた増やそうと、ケージから出したときは一緒に過ごすようにしました。

トイレトレーの上でグルグル回り始めたら、いち・に・いち・にと声をかけて、成功したら、えらい!良い子だね!と言ってフードを2粒あげています。

そうしたら失敗もまた減ってきて、よかったなとホッとしているところです。

 

さて、うちには幼稚園の子もいるのですが、ここのところ問題行動が増えてきました。

それは上の子のモノを隠すことから始まり、段々、嘘をつくようになったのです。

隠したのは下の子しかいないのに、絶対自分ではないと言い張ります。

怒らないから言ってごらん?と伝えても、かたくなに口を割りません。

「見つけた人は、ご褒美がありま~す!」と言うと、やっと「あったよ~!」と持ってくる始末でした。

ある日、幼稚園から輪ゴムを1個、テープの切れ端を1個、誰かのメモを1個持ってきてしまいました。

くしゃくしゃっとなっていたので、ゴミ箱からとってきたのかもしれません。

しかしどんなに追及しても、押しても引いても、「幼稚園から自分が持ってきた」とは言いません。

知らないうちに、ポッケに入っていたと言います。

これは…放っておくと、エスカレートしていくのでは…

人の物を勝手に持ってきてはいけないよ、泥棒と同じだよ、と一生懸命伝えましたが、うんうん、分かってる、でも自分は勝手に持ってきてないよ?とはぐらかすばかりです…

そこでしばらくは幼稚園から帰ってきたら、それとなくポッケやリュックを点検するようにしました。

今のところ大丈夫なようですが、疑わなくてはならないのが何だか情けなくて悲しくて。

あなたが泥棒になったら、ママは悲しいよとも伝えましたが、理解してくれたことを願うばかりです。

 

さて、先日のNHKあさイチの番組を見て、子どもとの関わりにおいて、瞬殺で褒めること、お手伝いをしてもらい「ありがとう」と言うこと、子どもの笑顔を引き出すことが重要であるということを学びました。

そしてふと、私は最近、子どもときちんと向き合っていただろうか、ということに気づいたのでした。

下の子の幼稚園は、家から少し遠いところにあり、バスや電車を利用するとドアtoドアで小1時間かかってしまいます。

ですから幼稚園の延長は利用せず、15時頃帰ってきたらそのまま18時近くまで、家の中で好きに過ごさせていました。

テレビもDSもブロックも工作も、好きなことをしていていいよ、おやつも用意してあるから食べててね、というわけです。

その間に私は、残りの在宅仕事をしたり、夕飯の準備をしたり、洗濯物を取り込んだりしていました。

好きなことして過ごせるんだから、文句ないよね?と正直思っていたのです。

週に1度お友達を招いて家で遊んでいいよ、とも言っており、それも自分では大サービスのつもりでした。

 

ところが、下の子がどんどんおかしくなっていったのです。

何かにこだわり、それが叶わないと癇癪をおこす。

上の子とのケンカも、こちらの気がおかしくなるんじゃないかと思うくらい聞くに堪えないほど激しい。

あんなに穏やかな子だったのに、あんなにニコニコだったのに、最近どうしちゃったんだろう…

成長過程?

第なん次か知らないけど、反抗期のひとつなの?

最近の悩み事でした。

 

しかし、先日の犬のトイレが解決したことと、あさイチの番組を見たことにより、この15時~18時のほったらかしの時間がいけないんじゃないかと思い当たりました。

寂しいわけないじゃない、だって同じ屋根の下にいるんだから。

そう思っていましたが、声をかける、目をかけることの大切さをすっかり忘れていたのです。

たぶん、幼稚園の延長であれば、お友達と楽しく過ごせるのだと思います。

しかし延長は利用せず、家にいることにした以上、この子に目をかける義務が私にはあるんだと反省しました。

そこで幼稚園から帰ってきたら、何したい?と聞いて、一緒にボール遊びや公園で鉄棒をしたりしました。

ここ1週間は、上の子も含め、声をかけることも意識して行っています。

褒めることは以前から行っていたのですが、それ以上に「助かるよ。ありがとう。」を言うように心がけています。

そして、これはもしかするとあさイチで放送されていたこととは違うかもしれませんが、私自身(母親)がされて嫌なことも伝えるようにしています。

こういう態度を取られるのは嫌だ、モノを勝手に取って隠してしまうのは悲しいし残念に思う、あなたたちのケンカは聞くに堪えない、譲りあってみたらいかがか、ということをです。

 

最近、少しずつ良い方向に変わっている気がします。

今朝は上の子も、悪態をつかずに一人で普通に起きてきました。(何ヶ月ぶりだろう!)

一進一退、亀の歩みのような変化かもしれませんが、見る、伝えるを心がけて生活しようと思っているところです。

投稿者: うずピータン

40代ってもっと大人だと思っていた。 いまだに色々あがいたり挑戦したりしています。 ブログ始めて3年たちまして、ただいま48歳でございます。