2016年6月22日放送の『あさイチ』という、NHKの朝(8:15~9:55)の番組を見ました。
私は自分の子が学習障害ではないかと思っていて、何か参考になることがあればとこの番組を視聴しました。
しかし見ているうちに我が家の子どもに最近起こっている、様々な問題行動の解決策に通じるものがあるように思い、備忘録のために内容をまとめることにしました。
番組の詳細はNHKのホームページをご覧いただければと思いますが、要約すると下記のことを伝えていました。
発達障害とは、ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如・多動性障害)・ADD(注意欠如障害)、LD(学習障害)を総称して言う。
子どもの発達障害の症状は主に下記4つ
・視線が合わない
・人に興味を持たない
・言葉の発達が遅い
・こだわりが強い
現在、治療法は確立されていないが、今回番組で取り上げるトレーニング方法ABA(応用行動分析)は、発達障害の症状の改善につながるのではないかと言われている。
具体的には『ほめる』ことで、ポイントは下記の3つ
1.すぐ(秒速)ほめる
すぐにほめることで、何に対してほめられたのか理解させる
正解 上手 ステキ 最高
ご褒美は好きなおもちゃや、ふれあいなどでもOK
学習することが楽しく、正解するといいことがあると感じてもらう
2.できるように手助け
間違えたときは、指さしなどで手助け
手助けなしでも正解できるよう繰り返し、成功体験を積み重ねていく
3.子どもに主導権を渡さない
子どもが嫌がることを教えるときは、とくに主導権を握ることが大切
いい加減なときは、やり直しをさせる
できたら、すぐにほめる
集団で動くためにも、大人が言ったことに素直に耳を傾けるのが大事
ABA(応用行動分析)
行動+ほめる(0.5秒~1秒)=行動が増える
できない場合は、行動に手助けを加える
マイナスの言葉はかけず、もう一度やり直す
できないときは、絶対にほめない
手助けしてやり直させる
子どもたちに、できないことをできるようにすることが目的なので、「ほめる」が「おだて」になっているのではないか?という疑問があったとしても、この場合は割り切ってよい。
失敗させないことが大事。
「その時」をただ自然に待つのではなく、例えば「お話しができる」ようにするには、大きな目標に向かって、分解して段階的に練習して進む。
・物の名前がわかる
・動作をまねする
・音声をまねする。
・単語が言える。
・お話しができる。
子どもがわかっていないのに、周りの大人が強制的にやらせようとすると、おそらくうまくいかない。
子どもの表情がちゃんと変わっているかどうか、しっかり見てほしい。
ほめたときに、嬉しそうな子どもの笑顔がでているかどうか。
ありがとう ハイタッチ→子どもの笑顔を引き出す。
次の行動、次のサイクルに結びつけることができる
栗原類さんはADDと診断されている。
「人生は徒競走じゃなくて長いマラソンだから、スタートダッシュでいきなり息切れしてリタイアするよりは長く続けることが重要だ。
これをやる、のではなく、続けることが重要だ。」(栗原類さんのお母様の言葉)
長く続けるための最大のポイントは、努力をしなければいけないという先入観にかられて辛くなることではなくて、日々楽しくやるということ。
少なくとも楽しそうにやらないと、子供はついてこない。
楽しくやって子どもの笑顔を引き出せればそれが一番良い。
1日5分でも10分でも続けていく。
スモールステップ化する。
ほめて伸ばせというけれど、ほめるところがない、ほめる余裕もないという場合は、お手伝いをしてもらう。
そして「ありがとう」と言う。
お手伝いは「ほめる」ための、最高の材料の一つ。
たくさんお手伝いしてもらい、たくさんありがとうと言う。そこから何かが変わるかもしれない。
“ありがとう”には下心がない。
なんとなく煮詰まった親子関係をほぐすには時間がかかる。
重要なことは急がないということ。
「今日は1回でもあの子の笑顔が見ることができれば最高。」
それくらいの気持ちで、子どもと向き合う。
徳島県は、県をあげて取り組みを進めている
幼稚園~中学校まで一部、ABAを実際に、通常学級で取り入れてみた
ほめることを重要視したことで、クラスの雰囲気が良くなった
大きな子(小学校高学年~)にいきなりほめると「おだて」になってしまいうまく伝わらないことがある。
お手伝いを頼んでありがとうから始める。
発達障害とは実はそんなに特別なものではなく、カケラは我々全員が持っているもの。
それほど特殊なものという目で見ない。