『断捨離』で有名な、やましたひでこさんの本を読みました。
モノが減ると、家事も減る 家事の断捨離
大和書房 (2017/4/26)
この本では、やましたさんの「朝家事」「夜家事」「週末家事」のルーティンが紹介されており、
こんな風にすっきり暮らせたら、頭の中もすっきりして気持ち良いだろうなと思わせる内容でした。
しかし、この本の通りとは言わずとも、
きちんとルーティン化されうる家事というのは、
実は家族の協力が不可欠なものなんですよね。
このくらい、どうして夫に協力してもらえないのかしら。
すっきりした暮らしは、誰もが望んでいるはずでしょう?
こんなにたくさんのモノの中で暮らして、子どもが片づけられないのはあなたの責任よ。
ああ、きっとそうやって怒られるんだろうな。
なんて、つい、想像してしまいます。
断捨離の相談をしにきたわけでもない人間に対して、
やましたさんはとくになんの感想ももたないと思いますが、
つい本を読んでいると、だらしない人間でどうもすみませんと謝りたくなってしまうのです。
しかしながらこの本の後半部分で、私にとっては目の覚めるような話がありましたので、
ご紹介したいと思います。
とっておかれるモノの量は、思考停止のバロメーター
断捨離を提唱し始めたころ、多くの人から「モノを捨てるなんて、もったいなくてそんなことできない。」と言われたそうです。
しかしそれは、「もったいない」という言葉にしがみつき、
何がどうもったいないのか、自分で考えることを止めている状態だとやましたさんは仰います。
たしかにそうです。
「自分にとって」とっておく意味があればとっておく。
意味が見いだせないのであれば、捨てる。
そこを、人に任せてはいけないのです。
以前、義母を見ていて、「嫌なことや面倒なことを人に任せてしまったら、そこで自分の自由は失われる」ということを書きましたが、
それは、モノに対しても同じなんだと気づかされました。
モノがここにあるのは誰のせいなのか?ということを問うているのではなく、
ただ、必要か、必要でないか、その判断を、人任せにしない。自分でやる。
そうやって、腹をくくることが大切なんだと分かりました。
維持管理にお金をかけるべし
以下、まとめます。
換気扇の掃除や換気扇の掃除は、プロに任せる。
なぜなら、これらは、プロの技術にはかなわないから。
こういうのくらいできないといい主婦、いいお母さんと思われない――
そんな「賢い主婦」「素敵な奥さん」の発想はもう捨ててください。
(p.179 l.13-14)
良い「空間」を維持するために、お金をかける。
きれいな空気は目に見えないけれど、プロにきちんと掃除してもらい、
新しいフィルターを取り付けてもらう。
そういった見えないモノに投資する価値は十分にある。
使っている家電の調子がおかしくなったら、
修理するのではなく、買い替える。
家電は新しいほうが優秀で、メリットが多い。
家電メーカーの人いわく、家電を買うならできるだけ機能がシンプルで、その時代の最新のモノを選ぶのが良い、とのこと。
本は、食と同じく鮮度がすべて。
図書館で何百人も順番を待っていないで、読みたいと思ったときを逃さず読むこと。
この本では、シーツのかけ方など、細かい部分でも参考になることがあり、とてもためになりました。