今日は小学校で、高学年の授業参観と懇談会がありました。
そこで先生から伺ったお話が、すごく心に残ったので記録したいと思います。
皆さんは、どんな時、お子さんを褒めますか?
巷では、「褒めることが、育児では大事」と言いますが、
それは、なんでもかんでも褒めればいい、ということではないですよね。
しかも、悪い事をしているのに、「あら~、やんちゃでいいわぁ。」なんてほめちゃうのも、
ちょっと違う気がします。
小学校の高学年ともなると、テストで100点をとったとき?
そうですよね、がんばった証ですもんね。
じゃぁ、自分(親)が思っていたよりも、テストの点数が低かったら?
うちではよくあることなんですが、
次回、がんばれよ!とか、普段勉強しないから、こうなるんだ!とか言ってしまいます。
でも、子育てにおいて、一番大事な場面がある、と先生は仰います。
それは、「なにくそ!」と、もう一度這い上がろうとする力が、どの子どもにも必ずある。
その、もう一度やろうと行動を起こしたとき、
そのときが最も褒めるべき、声掛けをすべき場面なんだそうです。
その時を、逃しちゃダメなんだそうです。
なぜなら、これからの人生は、良いことばっかりじゃない。
自分の思い通りにならないこと、嫌なことも、失敗することも必ず起こる。
そんな中、もう一度やり直そうと思える、その原動力は、
子どものときの、
「思い通りにならなかった後、気持ちを立て直してもう一度がんばろうとしたときに褒められた」、
その経験に他ならないと言うのです。
私はつい、なんでこうなったー!と、ドカーン!!と怒鳴りつけたりしてしまうのですが、
その後の行動を良く見て、やり直したとき、気持ちを立て直した時に、
必ず声掛けしようと心に決めました。
というか、今までやってこなかった自分に反省…。
「(もう一度やるのは)当たり前じゃない?」とか、
「立ち直り早いなぁ。」とか、
もう一度やることは良いことだという認識はありましたが、
きちんと褒める、声掛けする、ということは、自分の中になかったように思います。
ちなみに子育てに関する本や雑誌など、私はどうしても、
自分が責められているような気がしてしまい、
読んだあとは必ず落ち込んでしまいます。
うちには暮らしだけではなく、子育てに関する本もたくさんあるのですが、
題名に惹かれて買ったものの、あまり目を通していないものがほとんど…。
でも、今日は小学校の先生のお話しを伺って、
やはり人の体験談などは、タメになるなぁと考えなおしました。
これからは、そういった本も勇気を出して読んで、
ここにまとめていこうと思いました。
ちなみに子育てに関して、初めて、あぁそうだなぁ、とか、なるほど、私もこうやって伝えようとか、
落ち込むことなく読めた本がありました。
強く生きていくために あなたに伝えたいこと
著者の野々村友紀子さんは、2丁拳銃の川谷修二さんという芸人さんの奥さんです。
野々村さん自身も、かつて芸人さんとして活躍されており、
そのコンビは、「女性版ダウンタウン」と言われたくらい実力があったそうです。
今は放送作家として活躍されています。
『1分間の深イイ話』という番組で、とっても素敵なご夫婦の様子が流されていましたよね。
お家の中も、センスよく片づけられて素敵でした。
私は野々村さんのブログが大好きで、
とくに腰痛で整体に行った話が超絶大好きでして、(ぜひ検索して読んでみてください!)、
こちらの本も、文章が上手でブハッと吹き出してしまう場面がたくさんあります。
どのエピソードも素晴らしいのですが、
とくにあとがきにある、下記の文章にそうだなぁと大変共感しました。
「自分自身でしっかり命を守れる人」「自分の力で強く生きていける人」に育てるのが、親の最も重要な務めです。
(p.120 l.4-5)
私の中で常々、「どんな子どもに育ってほしいか」ということは考えているのですが、
今までは、
自分の好きなことを見つけて、
それが仕事にならずとも、ちゃんと社会に税金を納める職業につき、
それは人の道に外れた職業ではなく、きちんと胸をはれる職業であって、
そして日々楽しく暮らしていってほしい。
と思っていましたが、
つまりは、
自分の命を大事にし、
自分を守ることができ、
自分でメシが食える人、
ということかなぁと思いました。
うちの下の子が「将来なりたいのは、普通の大人」って最近言っていまして、
「え~?職業とかさぁ。何かないの?」
なんて答えていたのですが、
きっと、この子がなりたい大人像も、
自分を守れて家族も守って、
自分でメシを食って家族にもメシを食わせられる大人
ってことなのかなぁ、と気づきました。
そして、そういう大人になってほしいなぁと、心から願っているのでした。