思春期にはセロトニンUPして、態度を受け入れる。あさイチの性ホルモン特集を見ました。その2。

2018年4月18日放送

NHK 朝8:15~ あさイチ『特集 「性ホルモン」第3弾 ~物忘れ・反抗期 脳への影響編~』

 

 

わが家もそろそろ、思春期が他人事ではない時期になってまいりました。

ただいま絶賛思春期中のお子様を持つ親御さんとお話ししていると、

その壮絶さに、ふらっとめまいがしそうになります。

 

この番組に登場した小学校6年生の男の子の口調も、

きっと昔だったら「なんだ、その態度は!」とゴツンと殴られそうな感じのもので、

お母様にしても、きっとどう接したらよいのか悩んでいるだろうなぁと思いました。

 

しかし、文教大学教育学部 教授 小児科医 成田奈緒子さんによると、

言葉の激しさは思春期なら当然のものであり、

この男の子は年相応の反応であるというのです。

 

以下、まとめます。

 

子ども自身も、コントロールできない

 

性ホルモンがたくさん出てくるのが小6あたりの時期

性ホルモンがどっさりと出てくると、偏桃体、海馬など、いろいろなところに影響を及ぼし、

ちょっとしたことで怒ったり、イライラしたり、どなったりする、ということが起こりやすくなる

 

偏桃体は海馬のすぐ上にあり、感情をつかさどっている。

思春期に性ホルモンが大量に作られると、偏桃体が刺激され、感情の爆発が起きてしまう。

 

実は、子ども自身もよく分からない感情の起伏に襲われて、コントロールできなくなっている。

 

性ホルモンで脳が反抗的になって、言いたくない悪口をお母さんに言ってしまい、

本人も後ろめたかったり、悪いなと思ってる。

 

反抗期は、子どもが親から自立して成長していくのに必要なもの。

しかし、あまりに言動がひどいと家族も困ってしまう。

 

 

どうすれば感情をコントロールできるようになるのか=セロトニンを増やす!

 

 

セロトニンをたくさん増やすように、脳を育てておくことがとても大事。

 

セロトニンは、神経伝達物質の一つ。

 

脳の神経細胞の間で受け渡され、情報を伝えている。

 

セロトニンという物質がたくさんできると、不安になったりイラッとしたりしても、

それを抑えてくれる働きがある

 

セロトニンを増やすには、5つの方法がある。

 

  1. 朝日を浴びる
  2. 夜、たっぷり寝る
  3. リズミカルな運動
  4. セロトニンUPの食生活
  5. 接し方を見直す

 

朝日を浴びる、夜たっぷり寝る

 

目の中に太陽の光が入って来るシチュエーションを意図的に作ると、

セロトニンの脳の中の量が倍増、3倍増するということが分かっている。

 

先の小6の男の子は、

 

Q.(長男は)夜は何時ごろに寝ている?

A.遅いんです。(夜中の)2時ぐらいまでウロウロしている

 

というように、睡眠時間が足りていないことが分かった。

 

小学校6年生の場合、9時間の夜間の連続した睡眠をとることをまず目標にすること。

夜9時までに寝て、朝6時までに起きる。

 

 

望ましい睡眠時間

0~3ヶ月 14~17時間

4~11ヶ月 12~15時間

1~2歳 11~14時間

3~5歳 10~13時間

6~13歳 9~11時間

14~17歳 8~10時間

18~25歳 7~9時間

 

 

リズミカルな運動

 

リズミカルに筋肉を動かしているときセロトニンは分泌されることが分かっている

 

セロトニンUPの食生活

 

セロトニンはタンパク質からできている。

そして、ビタミンやミネラルをたくさん必要とする。

どうしても時間がない朝は、バナナ。

バナナは、即効的に全ての栄養素がとれるのでオススメ。

 

 

接し方を見直す

 

子どもから暴言をぶつけられて、親が言い返すと、

子どもの中で負の感情がさらに膨らみ、セロトニンが減少してしまう。

子ども達に悲しくなる言葉をかけられたときに、親が真に受けない。

「攻撃的になるのは当たり前」「思春期とはそういうものだ」と受け入れる。

 

これらを実践したところ、

先に登場した小6の男の子は、夜、寝る時間が早ければ21時、遅くても0時までには寝て、

朝は7時には自分から起きてくるようになった。

口答えは、まだあるにはあるが、手や足が出ることはなくなった。

このご家族が根性入れてがんばったので、3週間で効果が出た。

 

セロトニンの生産というのは、3週間でも十分効果が出る。

 

一般的には、3ヶ月くらいがんばると、効果が見えてくることがほとんどである。

 

夜、寝る時間を早くするのが難しいのであれば、

朝、一定時刻に目を覚まし、外に出て太陽の光を浴びる。

そして眠くなったら、なるべく早く寝る。

 

反抗期に自動車の中で会話をすると、

同じ方向を見ながら子どもと話すことになり、とても効果的。

顔を合わせると喧嘩になるので、顔を合わさないというのは良い手であると言える。

 

反抗期があったほうが望ましい。

しかし、最近は無いお子さんが多くなっている。

感情を出す相手が、社会ではなく、家庭で治まっていることが、ある意味望ましい状況なので、

セロトニンをアップさせ、

子どもの感情を受け止めてあげる土壌を親が作ってあげる。

親が受け止める。

 

ちなみに、セロトニンは更年期の女性・男性ホルモンにも効果的。

更年期の場合も、受け止める。

面と向かうと喧嘩してしまうので、

犬を連れて、夫婦で散歩に出かけるのがおすすめ。

 

ガムをかむと、セロトニンUPする。

筋肉をリズミカルに動かすことと、

咬筋を鍛えることが脳を刺激して、セロトニンUPにつながる。

 

 

【反抗期の接し方】

1.「性ホルモンのせい!」と割り切る

2.否定しない(人格ではなく、脳が言っている)オウム返しをする

3.叱る基準を明確に(人を傷つけない、嘘をつかない)

 

まとめ

 

反抗期を起こさせないように押さえつけてしまうと、

体の成長は遅くなってしまうそうです。

なので、コントロールできない感情を少しでも和らげてあげるために、

 

・セロトニンを増やす環境を作る。

・家庭で感情を発散させて、親が受け止める。

 

この二つが大事なことなんですね。

実際に、冷静に行動できるか自信がありませんが、

心にとどめておきたいと思いました。

投稿者: うずピータン

40代ってもっと大人だと思っていた。 いまだに色々あがいたり挑戦したりしています。 ブログ始めて3年たちまして、ただいま48歳でございます。