モノ忘れは更年期障害の症状かもしれない。あさイチの性ホルモン特集を見ました。

2018年4月18日放送

NHK 朝8:15~ あさイチ『特集 「性ホルモン」第3弾 ~物忘れ・反抗期 脳への影響編~』

 

子どもを産んでから、色々と体が変化しました。

私の場合、産んで半年くらいは手がものすごくこわばりました。

朝起きると、手が「ガチッ」と固まって、動かしづらいんです。

何時間か経つと、筋肉がゆるんできて、普通に動かせるようになります。

でも、一晩寝ると、また同じことになります。

何か病気かと思いましたが、血液検査をしても異常はなく、

半年後には手のこわばりは消えていました。

しかしその後、やたらモノを落とすようになります。

これは今でも続いていて、以前よりはマシになりましたが、

意識していないと、やはりボトッとモノを落としてしまいます。

 

そして、物忘れ。

 

冷蔵庫をパカッと開けて、「あれ?何取りに来たんだっけ?」はしょっちゅうです。

 

何かを取りに2階に行って、階段上ったところで、・・・思い出せない。

 

家族にも「ほんとに、ヤバいんじゃない?」と真顔で言われること多数。

 

一番怖かったのは、よく「火を消し忘れてヒヤッとした」という経験は聞きますが、

私の場合、いつ消したのか分からない、ということが数回あったこと。

あ、やかんの火を消さなきゃ。

そう思ってコンロに行くと、すでにちゃんと消してあるのです。

(家族は消していません。)

無意識とはいえ、いつ消したんだろう、

普通、無意識でも、思い出してみればその光景が目に浮かぶはず。

でも、全く思い出せないのです。

 

今、自分にできることと言えば、脳トレとか、読書とか、人と会話するとか、

意識して頭を動かすことしかないよなぁ、なんて思っていました。

 

物忘れは、更年期障害の症状の一つ

 

番組に登場した女性(52歳)は、3年前からひどい物忘れに悩まされるようになったと言います。

 

最初は、ささいな物忘れ。

モノを取りに行っても、その目的を忘れてしまい、しばらくすると、思い出す。

最初は1週間に1度くらいだったのが、最後のほうは毎日起こってしまった。

 

同じものを2日続けて買ってしまうこともあり、

若年性のアルツハイマーを疑います。

しかしこの女性は、同時期にホットフラッシュ、ほてり、不眠、倦怠感、動悸、息切れ、めまい、頭痛といった、

重い更年期障害に襲われていました。

 

そうです。更年期症状のひとつに「物忘れ」があったのです。

 

女性は婦人科を受診し、血液検査で女性ホルモンの量を調べると、

間違いなく更年期障害と診断されます。

 

女性ホルモン剤を処方され、更年期障害は1週間で治まり、

物忘れも、気づいたらなくなっていたと言います。

 

物忘れと認知症の違い

 

ひとつの大まかな目安として、下記の違いがあります。

 

【性ホルモンの減少による物忘れ。脳に異常はない】

やることを忘れる

買ったものを忘れる

 

更年期障害の症状が他にも出ている場合は、女性なら婦人科、男性なら泌尿器科を受診する。

 

【認知症。脳が委縮してしまっている、脳の病気。】

コンロの火をつけたまま外出

忘れたことを忘れている

 

もし、更年期障害の症状がなく、物忘れが気になる場合は、神経内科を受診するとよい。

 

 

年をとっても、記憶力を維持するには

 

記憶をつかさどる海馬の中にある、神経細胞。

枝のように広がる樹状突起の先端には、記憶を蓄えるスパインがあります。

 

神経細胞に“あるもの”がふりかかると、スパインが増え、記憶力がアップします。

その「あるもの」こそ、男性ホルモンや女性ホルモンなんだそうです。

 

じゃぁ、中年になって性ホルモンが減少してしまったら、

記憶力は衰える一方なのか…。

いえいえ、性ホルモンは海馬自身で”作る”ことができるそうなのです。

 

帝京大学薬学部 特任教授 川戸 佳(すぐる)さんは、

海馬自身でも、性ホルモンが作られていることを世界で初めて発見した人です。

 

脳の老化は非常に遅く、

精巣、卵巣で性ホルモンができなくなっても、

脳の海馬では合成できるそう。

 

その方法は意外と手軽で、「読書」「議論」「運動」。

 

読書は、まずストーリーを記憶しようとする行為、

いったん読書をやめて、もう一回本を開いた後に、

こういうストーリーだったと記憶をたどってもう一回思い出す行為、

これらの行為が、海馬を刺激するそうです。

 

議論は、興奮しながらいろいろなことを考え、

相手に訴えていく、その「興奮」が海馬を刺激すると考えられます。

 

相手の論旨を理解し、相手に分かってもらうように、違う論理を組み立てながら説得したり、

過去のエピソードを思い起こしながら説得したりすることが良いのだそうです。

 

運動は、軽いものでも海馬を刺激することがわかっているそうです。

しかし、過度な運動(トライアスロンなど)は、

逆に性ホルモンを減少させてしまうので注意しましょう。

ストレスを感じることはよくないのです。

 

 

番組を見て

 

更年期の症状に、手のこわばりが多いことも、番組では紹介していました。

私の産後の手のこわばりも、(更年期ではないですが)、

通常とは違う性ホルモンの増減によって起こってしまっていたのかもしれません。

 

また、私は現在、薬で生理を止めており、

当初から更年期障害の症状が出ることが懸念されておりました。

今のところ、ホットフラッシュなどの症状は出ていませんが、

もしかすると、「物忘れ」が該当するのかもしれません。

誰かに迷惑をかけるほどの物忘れではまだないので、今後も様子を見ようと思います。

 

次回は反抗期と性ホルモンについて、まとめます。

投稿者: うずピータン

40代ってもっと大人だと思っていた。 いまだに色々あがいたり挑戦したりしています。 ブログ始めて3年たちまして、ただいま48歳でございます。