ワタナベマキさんは、とても有名な料理研究家ですよね。
元々グラフィックデザイナーをされていたそうで、
ワタナベマキさんの本は、どれもセンスが良くて素敵です。
ときどきテレビでお見かけするお宅も、ものすごくスッキリとした、センスのよいお家で憧れます。
モノが無いわけじゃないのに、ものすごくスッキリ見えるのはなぜ?
お子さんもいらっしゃいますが、私のように、学校のプリントや返ってきたテストで、
わけわかんないことになることは、絶対になさそうな感じです。
朝ごはんも、小さな蒸篭で蒸し野菜を添えたりして、本当に素敵。
私も、そんな人になりたい…。
ということで、『毎日、こまめに少しずつ。ためないキッチンと暮らし』(KADOKAWA 2014.1)(2018年3月に、知的生きかた文庫として再出版)を読みました。
以下、これはいいな!と思ったところをまとめます。
冷凍ストック
私は、野菜を冷凍するの苦手なんです…。
美味しく使いまわせたことが、ほとんどなくて。
でも本に紹介されていたこのストック、早速やってみようと思っています。
【玉ねぎマリネ】
薄切りにした玉ねぎに、塩とオリーブオイルをまぶす
【きのこの塩漬け】
さっとゆでたきのこに塩をまぶす
【じゃがいもマッシュ】
じゃがいもをゆでてつぶして塩を混ぜる
冷凍したストックは、そのまま食べるのではなく、
焼く、蒸す、揚げるなどのフィニッシュを、食べる当日にするのがコツなんだそうです。
朝に少しだけ、晩ごはんの下ごしらえをする
野菜の下処理をする
ハンバーグ用の玉ねぎだけを、みじん切りにして炒めておく
唐揚げ用の肉を切り、たれに漬け込む
スープの材料を全部切り、鍋の中に入れておく
肉じゃがのじゃがいもを、中まで味をしみさせるには
塩分を先に加えない。
まず出汁で素材がやわらかくなるまで煮て、そののちに塩分を加えること。
ご褒美お菓子は気分よく食べる
とくに、なるほど!と共感したのは、
ご褒美のお菓子や季節の果物など、楽しみにしているものは、荒れている時期には食べないというルール。
「このおいしさを味わえるのは、この時季だけ」と思うと、とても貴重に思えますし、
「今年もまた、このおいしさを味わえたなあ」と、
季節の移り変わりを実感するのも、暮らしの中の喜びのひとつ。
元気がないときや落ち込んでいるとき、「自分で自分にご褒美をして、元気を出そう!」という考えもあると思いますが、
私の場合、生活が荒れているようなときには、こういうご褒美は、逆にガマンします。
たまっている仕事を少しずつ片づけ、手がまわらなくなった家事を、ひとつひとつ順番にこなしていく。
そんな風にちょっとずつ生活を立て直し、ふだんの暮らしが、自分なりにきちんと整えられたときに、初めてご褒美をする。
きれいに片づけられた部屋、気持ちのいい空間があってこそ、ご褒美のおいしさも際立ちますし、心から「おいしい!」と、思えるからです。
(p.168 l.1-10)
「荒れているときは、まず生活を立て直す。その後、ご褒美のお菓子。」
というルール、私も真似したいと思いました。