はあちゅうさんの行動は、とても意味があったと思う。「遅延型アレルギー」検査について。

2018年3月12日、ブロガーのはあちゅうさんが、自身の妹さんが受けたアレルギー検査についてツイートし、

日本アレルギー学会の専門医が警鐘を鳴らした返信をして話題になりました。

詳しくお知りになりたい方は、はあちゅうさんのツイートをご覧ください。

返信されたお医者様のブログもリンクされており、

その内容は、我々アレルギーを持つ患者は、ぜひ一読しておくべき内容だと思いました。

最近、電車の中で見た広告

ある日電車で見かけた広告に、「症状が遅れて現れるアレルギーがある」と書かれていました。

体調がすぐれなかったり、なんだかわからないけれど頭痛に悩まされたり…。

それは「遅延型アレルギー」と呼ばれる、食べてから数時間後に起こるアレルギー反応が原因かもしれません、というものです。

摂取してから何時間も時間がたっているため、普段の暮らしの中では、なかなか原因が分からない。

そこで、遅延型アレルギーの検査をして、何にアレルギー反応が出るのか、調べましょう。

そして、検査結果をもとに、その食品等を除去すれば、体調は良くなるでしょう。

生活の指導もしますよ。

という広告でした。

なんと画期的!

私はスギやヒノキのアレルギーがありますが、

遅延型アレルギーでは通常の検査では見つけられないアレルギーを、

何十項目も増やして検査してくれるんですって。

お値段は、自費扱いなので数万円しますが、今後の人生において何に気を付ければいいのか分かるのだから、

人によっては出してもよい金額なのかもしれません。

もし私にお金があったら、受けていたかもしれません。

日本アレルギー学会は否定している

保険が適用される、私が受けたようなスギやヒノキのアレルギーが分かる検査は、

「IgE」検査

と言い、

対して、遅延型アレルギーの検査は

「IgG」検査

で、全く別物なのだそうです。

そして、IgG検査の結果をもとに食事療法を行うことは、とても危険なのでやめるべきとのことです。

日本アレルギー学会のHPでも、

米国や欧州、日本小児アレルギー学会では、

IgG検査の診断結果の有用性を、公式に否定しており、

日本アレルギー学会も、

日本小児アレルギー学会の注意喚起を支持する

と明記されています。

IgGの値は、食べた量に比例して高くなるそうです。

したがって、アレルギーではない人でも陽性反応になるわけで、

ここでなんの問題もない食事を極端に制限することに、

なんの意味があるのかと、医師は警告しているのです。

人気のあるブロガーが発信したことに意味がある

今回のはあちゅうさんのツイートに対し、

上記のお医者様とは別の方が、厳しい意見、というか罵詈雑言的なことを書かれている状況もあるようです。

しかし、

・妹さんは、アレルギー科の有名な先生に診てもらった

・はあちゅうさんも、別の有名なクリニックで診てもらった

という状況が、彼女たちが一切疑問を持たずにこの検査を受けた理由だと思います。

問題の元凶って、ここにあるんじゃないでしょうか。

どうして、この有名な先生や、有名なクリニックに対しては、誰も非難しないんでしょうか。

騙すやつは世の中にごまんといる。

だから、騙されるやつが悪い。

そういう理論なんでしょうか。

どうして騙すやつを、名指しで非難することは名誉棄損になるんでしょうか。

騙すやつを野ざらしにすることはできないから、

こちらが、防備するしかない。そういう理論なんでしょうか。

はあちゅうさんも、よかれと思ってした発言であったわけで、

思わぬ反響に傷ついた面もあったと思います。

しかしこのツイートのおかげで、私は

「遅延型アレルギーの検査は意味がない」

ということを知り、

また、

「有名なクリニックだろうが、有名な先生だろうが、信用ならない」

ということを学んだわけです。

有名な人の発信は、そういった面でも意味があり、勉強になると思いました。

投稿者: うずピータン

40代ってもっと大人だと思っていた。 いまだに色々あがいたり挑戦したりしています。 ブログ始めて3年たちまして、ただいま48歳でございます。