一年前のことです。
下の子の歯科検診で、
この子は顎が小さい、
きっと大人の歯が生える隙間が足りないと思います、
と言われました。
そこは一般歯科ですが、月に一度、矯正歯科の先生が診察する日があります。
その日を予約して矯正をしてもいいし、
他の医院が良ければ紹介状を書きますよ、
いずれにせよ、もう少し様子を見て考えていきましょうね、
ということになりました。
マジで?めっちゃ大変そう…。
いやいや、大げさに言ってるだけじゃない?
と、いろいろ動揺しつつ見守っていたところ、
たしかに生え変わった大人の歯は、乳歯に比べて大きくて、
とてもじゃないけど、この隙間には入らないよ…。
と思っていたら、とうとう斜め45度に生えてしまいました。
まずい…。そろそろ、相談に行かなくちゃ…。
しかし知らないうちにその歯医者さんは、
電車で1時間くらいかかる、
遠い場所に移転してしまっていたのでした。ぎゃー。
新しく居抜きで入った歯医者さんの評判はあまり良くなく、
どうしたものかと考えてしまいました。
なぜなら、これから新しく歯医者さんを開拓するとして、
最初から矯正歯科に行くか?
それとも、新しく一般歯科を開拓してから、矯正歯科を考えるか?
それともそれとも、一般歯科と矯正歯科が一緒になっている歯医者さんに行くべきか?
と、どの選択がいいのか判断がつかなかったからです。
うーん、でもでも、本当に矯正が必要なんだろうか。
下の歯は確かに、斜め45度に生えているのが2本あります。
そしてなんだか最近、上の前歯が、変な位置に生えてきた気がします…。
でも、矯正となると、すごくお金がかかるわけで、
一発で後悔のない歯医者さんに出会うことができるかどうか…。
歯科医に限らず、自分に合わないクリニックは確かに存在するのは身に染みて分かっています。
そして矯正歯科の場合、そうそう簡単に、通うところを変えるわけにもいかないところが、
“失敗は許されない”というハードルを、めっちゃ高めている気がします。
いい加減、決めなくちゃ…。
様々な矯正歯科のHPを見ては、なかなか決心がつかず、
とうとう最初にアドバイスを受けてから一年が過ぎてしまい…。
ところがある日、夫が部分矯正を薦められたと、紹介状を持って歯医者から帰ってきたのです。
夫の家系は代々歯が弱く、子どものころに矯正はしなかったのですが、
今も定期的に治療しなければならない状態です。
そして今通っている歯科は、夫がやっと巡り会えた、腕の良いクリニックで、
(しかし金額がとても高いので、家族では夫しか通っていないのですが)、
そこの紹介である矯正歯科なら外れはなかろうと、
夫ともども、下の子もお世話になる決意をした次第です。
大げさではなく、ほんとうに「決意」。
夫が部分矯正をお薦めされなかったら、まだ迷っていたに違いありません。
さて、重い腰を上げて第一回目。
無料の矯正歯科相談です。
二人合わせて30~40分ほど、先生のお話を伺いました。
下の子は、前歯が何だか前に出て生えてきたように思っていたんです、と言ったところ、
それは私の勘違いではなく、本当に前に出てきていて、
下の歯とで、きちんとモノを噛めていない状態なんだそう。
下の歯と、上の肉とで、食べ物を噛んでいるんですって。
だから、上の歯の裏のお肉が赤く炎症を起こしているんです。
知らなかった!
食が細いわけじゃなくて、食べるのに難があったのですね。
確かに、ちょっと大きい肉とか、本当に食べづらそうで、
あれは好き嫌いやワガママだけじゃなかったのかと、
申し訳ない気持ちになりました。
でも、先生は仰います。
歯は、動くんです!と。
たくさんの症例を見せてくださり、
素人目には、こんなところから歯が動くんだ!と驚きの気持ちで一杯でした。
ぜひともこちらでお世話になりたいと、これからの治療をお願いし、
先日改めてレントゲンを撮影しに行ってきました。
子どもだけ看護師さんと一緒に室内に入っていったので、
どのように撮影したのかわからないのですが、
子どもなりに、なかなか興味深いものがあったようです。
今後の治療方針などは、3週間後に決まります。
私も自分で少し勉強しようと、図書館で本を借りてきました。
また学んだことを、今後まとめたいと思います。