もう2か月近く前の話なんですが…。
2017年4月1日(土)東京国際フォーラムで行われた、
行正り香さんの「英語の学び方講座」という講演会に行ってきました。
行正り香さんと言ったら、料理研究家として有名ですよね。
私は20年くらい前に、初めての著書『だれか来る日のメニュー』に出会ったとき、
こんな料理本は初めてだ!というくらい感動したのを覚えています。
エッセイも素敵で、読んでいて本当に楽しい本です。
私は行正さんの料理本は、他にもたくさん持っていまして、
とくに、ハンバーグは「よし子のハンバーグ」のレシピで、
クッキーは「チョコチャンククッキー」のレシピでよく作っていました。
行正さんはカルフォルニア大学バークレー校をご卒業後、
電通でCMプロデューサーとして活躍されていたそうです。
料理の本は、会社員をしながらの出版だったようですが、
電通を退社されてからは、アプリの開発などに携わるようになり、
今は秋に、英語デジタルコンテンツを公開される予定とのことでした。
講演会の当日、ドキドキしながら席について待っていると、
美しい、スラッとした女性が入ってこられました。
背中には「D&G」の文字が。
おお!行正り香さんだ~!!
ドルチェ&ガッバーナを着てる~!!!
などと、おばさん根性丸出しでジロジロと観察してしまいました。
さて、今回の講演会は「英語の学び方」ということで、
これから英語を学ぶ人、つまり子どもの英語学習について中心となった内容でした。
それでは、とくに印象に残った点を書きたいと思います。
将来、海外留学を考えているなら、アメリカにこだわることはない。
アメリカは学費がとても高く、自分(行正さん)が留学していたころと比較にならないほど高騰してしまった。
ドイツやデンマークなら、大学費用がFreeのところが多いし、
その他にはオーストラリア、ニュージーランド、フィリピンなどがおすすめ。
なぜ中学で、英語が落ちこぼれるのか
中学で学ぶことが多すぎるからと思われる。
本来なら「主語や時間で動詞が変わる」ということを、
徹底して覚えなくてはならないこの時期に、
いきなり長文読解をしなければならないカリキュラムになってしまっていることが問題。
(算数でいうところの、足し算引き算の徹底がないまま、
掛け算割り算や分数などに行ってしまうようなもの、とのことでした。)
文法ほど大切なものはない
習いに行くなら、公文の英語がお奨め。
要は、何度も何度も、同じことを繰り返す訓練が大事。
頭で理解するだけではなく、反射的に英作文ができるようになるまでやる。
楽しんで学んだ英語は身につかない
子ども向けの楽しい英語というのは、誘導型だから身につかない。
また、短期留学は体験としては楽しいが、あまりおすすめしない。
中学にむけて、小学校のうちにやっておくべきことは、
「主語や時間で動詞が変わる」ということを徹底的に仕込むこと。
毎日10分ずつでよいので、中1までにやっておく。
「楽しいだけでは学びにならない。」
このことは、私にとっては結構な衝撃でした。
なんとなくそうかな、と漠然と思ってはいましたが。
世の中、楽しくて優しい教室であふれているじゃないですか。
そんな環境にモヤモヤしている部分があったのですが、
ズバッと言ってもらえて、爽快でした。
まだまだ他にも、目からウロコのお話がいっぱいありました。
次回また講演会があるかもしれませんので、
気になる方は行正さんのブログやインスタグラムをチェックしてみてくださいね。