先日『ガラパゴス』という本を読みました。
派遣労働者問題をテーマにした、推理小説です。
ガラパゴス
相場英雄 小学館 (2016/1/26)
読んでいてすごく面白くて、次はどうなるんだろうと、ページをめくる手が止まりませんでしたが、
その反面、苦しくて悲しい気持ちを、読了後もしばらく引きずってしまいました。
それは、どんなに働いても報われない、まるで昔の『蟹工船』のような世界が繰り広げられていたからです。
知識も豊富で、実力もある。
なのに、いったん「正社員」というレールを外れてしまったら、
そこからもう一度這い上がるのは、どんなに才能があっても難しい。 “ナイーブで純粋無垢が通用するのは、若いうちだけ。『頭に来てもアホとは戦うな!』を読み、『ガラパゴス』に思いをはせる。” の続きを読む