私は、料理はそれほど嫌いではないのですが、
連日買い物に行ったり、
冷蔵庫の中で野菜をダメにしてしまったりするたびに、
「ダメだなぁ…」と落ち込んでしまいます。
そんなわけで、テレビに出てくるスーパー主婦を見るのが大好きなんですよね。
自分を律して、計画にそって家事をこなしている。
自分もあんなふうになれるような、ちょっと気持ちが上がってきたりするのです。
NHKの『あさイチ』という番組に、たびたび登場するスーパー主婦軍団がいます。
それは「全国友の会」という団体に所属する、家事全般を研究する一般の主婦の方々です。
この番組からセスキ炭酸ソーダを用いた掃除法が広まったり、
時短の料理術が紹介されたりしたのは、私が語るまでもなく超有名な話ですが、
この本ではこれら、スーパー主婦の知恵を余すところなく紹介しています。
その中でもとくに参考になったのは“鶏もも肉”についてでした。
ちなみに皆さんは、から揚げをカラッと仕上げることできますか?
・二度揚げがいい、というけれど、中までしっかり火を通そうとすると、表面が黒ずんでしまう・・・
・ぎっしり鍋につめこんで揚げるのがいい、ってテレビで言ってる人がいたけど、でも反対に温度が下がってべちゃっと仕上がるよという人もいるし…。どっちが本当なの?
・片栗粉がいいよ、と聞いたけど、それほど出来上がりに違いはない気がするけれど…
せっかく大量の油を使って、壁が汚れるのもいとわずに料理しているのに、
仕上がりがイマイチ…買ったほうがよかった…なんて、ちょっと悲しいですよね。
でも私はこのスーパー主婦の本を読んで、もしかしたらこうすればいいんじゃないの?
と思って試したところ大成功だったので、その方法をお伝えしたいと思います。
(ちなみに、画像のおいしそうなから揚げは、フリー素材を使用させていただきました。
私が実際に作ったものではありませんので、ご了承ください。)
この本に登場する井田典子さんは、
買い物から帰ったらすぐに「先手仕事」といって、
食材の下ごしらえを全てしてしまうそうです。
ジャムは小分けにして、すぐに使わないものは冷凍する
野菜は下処理をして、小分けにしてしまう
などなど。
中でも特に参考になったのが、
鶏肉はもも肉2~3枚を、まるごとガス台についているグリルに皮を上にして入れ、
10分間ほど火を通します。
その時点でレシピを決めているのかと思うとそうではなく、
決まっていなくてもこうします。
(p107)
という部分です。
こうして冷凍することにより、実際の調理のときに鶏肉に味がしみこみやすくなるそうです。
そこでから揚げを作る前に、一度グリルで焼き、小分けにしてから下味をつけてみました。
(ちなみに、このときは鍋にギッシリと詰めて揚げてみました。)
予め肉に火を通してあるので、衣が色づいたら出来上がりです。
ちょうど良い色合いのから揚げ。
お皿にこんもり盛って食卓に出したところ、
「あれ、なんかいつもと味が違う!」
と家族がびっくりした顔をしました。
特に夫が、
今日のから揚げすごくおいしいよ!
と、お皿に残った衣のカケラまで、きれいに食べてくれたのでした。
ちなみにこの日はもう一つ、いつもと違うことをしたのですが、
この点も良かったのかもしれません。
厚手の鍋を使った
私は“重ね煮”を作るためにストウブの鍋を持っているのですが、
以前からストウブの鍋で作った煮物はおいしいなと思っていました。
そこで、もしかしたらこの鍋で揚げ物をしたら、ちょっと違う出来上がりになるんじゃない?
と思って、この日使用してみたのです。
ネットで見てみたら、他にもダッチオーブンを使うとカラッと上手に揚がるという意見もあり、
厚手の鍋で揚げてみるのも、成功の一つかなと思った次第です。
片栗粉に上新粉を混ぜる
これは以前、テレビで料理研究家の人が言っていたので、そのまま真似しています。
片栗粉だけよりも、サクッとした感触が味わえます。
というわけで、今回スーパー主婦の本を読むことにより、
から揚げがカラッと揚がることに成功したわけですが、
このほかにも時間管理術、掃除術など、
リケジョのように家事を追及した女性たちの知恵と技がたくさん詰まっていて面白かったです。