新学期ですね。
今年から下の子も小学生になりまして。
人生において一度きりの、「ピッカピカの一年生♪」というフレーズがぴったりのこの時期を、
親の我々も堪能しているところであります。
さて、それにしても4月は提出物が多いですね。
習い事に提出する書類なんて、家族の写真を添付しろだの、
家から習い事先までの地図を添付しろだの。
5分や10分で終わらなくて、結局あれこれしてたらもう子供が帰ってくる時間になってしまい、
今日一日何をしてたんだろうと自分にがっかりしたり。
書類を溜めると、日に日にストレスも溜まってくるので、
「すぐやる、すぐすむ。」を合言葉に、
提出するものはすぐ記入。
しばらく取っておくものは、決めた置き場所に置く。
捨てる判断のつくものは、すぐ処分。
いつ捨てたらよいのか分からないものは、クリアファイルにまとめて入れておく。
ということを、書類を手にしたらすぐ実行するようにしています。
さて、上の子の話です。
以前、もしかして学習障害なのかなと思った話を書きました。
とくに文章能力に関して不安が大きかったため、
家庭学習ではとくにその点を注意して見守るようにしていました。
本人としては何かを理解するにおいて、聴覚よりも視覚にたよっているように見受けられましたので、
タブレットでの学習を昨年の夏から始めています。
見ていると角度の問題でも、言葉で説明されるよりも、図で見るほうが理解できるようです。
そして色々と学習しているうちに、文章問題の解き方というものが身についてきたようでした。
ほっと一安心です。よかったよかった。これでもう大丈夫。
・・・そう思っていたのですが、いえいえ、そうは問屋がおろさなかったというわけでございます。
上の子をよくよく観察していると、タブレットによって身についたのは、「小学校のテスト」に対してのやり方というか、
国語の文章題はこう解くもの、角度の問題がでたらこういうパターンで解くという、方法論のように思えます。
もちろんそれは大事なことで、今後ともぜひ、ますますのご発展をお祈りいたすところではあるのですが、
日々の生活の中で、耳から聞いて、目で見て、
「言葉によって」ものごとの現象を理解する能力が育っているかというと、
全く持って話にならない、以前と同じレベルなのでありました。
小学校に入ったばかりの下の子のほうが、おそらく言葉の理解力は高いです。
上の子が今、学校の勉強になんとかついていけているのは、
タブレット学習の”絵”による効果、それだけに他なりません。
これまで普段の生活では、言葉を大事に意識して過ごしてきたつもりです。
たとえば何かを選ぶときでも、これとこれだったらどちらがよい?と、
くだらないことでも本人にチョイスさせ、
どうして自分はこれを選んだのか、
言葉で意識できるようにと気をつけてきたつもりなのです。
これをやりなさい、と有無をいわさず押しつけたり、決めつけたりするのではなく、
いろいろと説明をし、その上でどれがいいか、自分で決断することが大事だと思っており、
ひいては本人の学習能力を伸ばすことにつながるのではないかと考えていたのです。
でも結果としては、今、子の言語能力のなさに愕然としています。
今までやってきたことに、なんの意味もなかったのか。
やはり、絵本をあまり読んでこなかったのが敗因かしら…。
読み聞かせは、今までなんどもチャレンジしたけれど、
結局なんとなくうやむやになって日々の行動から消え去ってしまっていました。
もちろん、絵本の読み聞かせが子供にとってよいことは知っていましたが、
小さなころから落ち着いて聞いていられなく、
2ページくらいで違うところに意識がいってしまう。
ストーリーを追うのではなく、絵の面白さ、ページをめくるという行為に対してのみ、
興味をおぼえていた子でした。
結果的に、何の話だったのかは、まったくわかっておらず、
起承転結の「起」だけしか残っていなかったり、
絵で見て推論した「結」だったり。
やはり、今からでも「読み聞かせ」をもう一度実践してみるべきなのかしら。
本当は自分で本を読み、どんどん語彙を増やしていってほしいのだけれど、
いかんせん、どこまで理解して読んでいるのか謎なのであります。
そういえば以前、冬休みに入るとき、都道府県が覚えられないと上の子が言ってきたことがあります。
そういうときは何度も練習だよと、ネットにある白地図をプリントアウトして、
まずはうろ覚えで1度書かせ、
正解を身ながら、赤鉛筆で自分で直させてみました。
それを何度も何度も繰り返したところ、
休み明けに受けたテストでは全部書けたよ、と喜んでいました。
このような繰り返しで知識の定着ができたのだから、
家庭学習でも親がたくさん介入すれば、今後もなんとかやっていけるかな、と思った出来事でありました。
勉強なんて自分でなんとかやるものと思っていたけれど、
この子は何も手助けしなければ、確実に落ちこぼれてしまう。
中学受験をされるようなお子さんの足下にもおよばない学習能力だけれど、
勉強につまずくことによって学校生活がつまらないものにならないよう、
これからも手助けしてあげたいと思っているのでありました。