先日、下記の番組を見ましたので、備忘録として内容を書いていきたいと思います。
私にとっては、「禅に学ぶくらしの整え方」を読んで間もないので、すごくタイムリーでした。
Eテレ
9/6(火)21:30~21:55
『趣味どきっ!お寺の知恵拝借 第5回 心を磨く作務(さむ)(掃除)』
講師は、神奈川県横浜市にある、曹洞宗 徳雄山 建功寺(450年の歴史を持つ)、
18世住職 庭園デザイナー 枡野俊明(ますのしゅんみょう)さん。
箍をはめる
誰も見ていない家の中での掃除は、ついつい手を抜いたり、今日はいいかな、とサボったりしがちですが、
自分の中でルールを決める、箍(たが)をはめることが大事とのことです。
箍とは、桶や樽が分解しないようにはめる輪のことで、
箍をはめ(ルールを決め)て、その中で自分の生活を組み立てていくようにすることで、
自分を律することになり、ひいては清々しい気持ちになるようです。
部屋の状態は、心の状態を表しています。
ですから、部屋を磨く=心を磨くことにつながるのです。
脚下照顧(きゃっかしょうこ)
【自分の足下に目を向けること。過去や未来ではなく、今に集中するということ。】
私たちは時間を無駄にしないように、2つのことを同時に行おうとしがちです。
例えば、番組に出ていらした主婦の方は、風呂掃除をしながらハミガキを、掃除機をかけながら本の整理をしていました。
しかし、結果的にどれも中途半端になってしまってしまい、なんだかどれも達成感のない、義務だけの掃除になっているのがお悩みとのことでした。
これに対してのアドバイスは、今なすべきことをその場でなすこと。
一つ一つを完全に終わらせてから、次に移るようにしましょう、とのことでした。
掃除場所や方法を日時で決める
大きなお寺では、日によって掃除する場所が決まっています。
そうすることで、広い敷地内全部に目を向けることができるのです。
私たちも、朝のわずかな時間(10分)でよいので、今日はここと集中的にやるところを決めておきましょう。
先に出てきた主婦の方は、下記のようなメモを冷蔵庫に貼っていらっしゃいました。
【1日10分の掃除スケジュール】
月:トイレ
火:台所
水:おふろ・洗面所
木:棚やカウンター(リビング)
金:月~木のできなかった場所
悉有仏性(しつうぶっしょう)
【仏になれる可能性は、すべての物が備えている】
物をひとつひとつ大事にしましょう、ということだと思います。
玄関は一番心地のいい場所であるようにする
元々、「玄関」の言葉の意味は、玄妙(げんみょう)に入(い)る関(かん)であると言います。
玄妙(深遠なる仏門)へ入るための関門、ということです。
そして玄関は人を迎える場でもあり、自分が帰った時に迎えてもらう場でもありますので、
一番心地のいいようにすべきとのことでした。
知足(ちそく)
もうこれで十分と思い、求めないこと。
”あったらいいな”は、実は無くてもよいものなので、
足るを知ることが大事とのことです。
本来無一物(ほんらいむいちもつ)
【何も持たずに生まれてきた、それが人間本来の姿である】
私たちは始めから持っているものは何もなくて、
生活をしているうちにだんだんモノを身に着けてしまっているのです。
だからそれらを手放しても、実は元に戻っただけ(マイナスになったわけではない)ということでした。
今回参考になったのは、「本来無一物」という概念と、
1日10分で曜日ごとに変える掃除方法でした。
たしかに10分ならやりやすいですよね。
とりあえず、私は
月:テレビまわり(気づくと、子どもがおもちゃを置くので)
火:出窓(ここも、気づくと物置き場に…)
水:台所のカウンター(ここも、、、)
木:ソファの下、チェック
金:月~木でできなかったところ
こんなんで、やってみます!