訪問販売を考える。被害にあわないためには。

さて、去年の夏の「お宅の屋根、危ないっスよ!」事件以来、

家にピンポン押してくる、営業系の知らない人たちに嫌悪感を抱くようになりました。

うちは相手の顔が見られるインターホンなのですが、

私の耳があまりよくないのか、

相手の声がよく聞こえないんですよね。

なので、インターホンごしに用件を聞くよりは、

実際に応対して断ったほうが早いということで、

今までは直で玄関に出ていたわけです。

 

そういえば、うちは新聞をとっていないので、

以前は新聞の勧誘もしょっちゅう来ていました。

 

ある日、「奥さん、チラシ好きでしょ~?新聞とれば、スーパーの値段とか分かりやすいよぉ~」と、

「ほら、ヒマな主婦って、みんなチラシ好きだよね。」という押し付けにイラッと来た私は、

「ってゆぅかぁ~。その、チラシが嫌いなんだよね。いらない。」と言ったら、

なぜだかわかりませんが、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、

「あ、チラシが嫌い…。そうですか…。」

と、すごすご帰っていきました。

「じゃぁ、奥さんとこだけ、チラシ入れないからさぁ。新聞とってよ。」

とでも言われるのかと思ったら、肩透かし。

そしてそれ以来、新聞の勧誘が来なくなりました。

あれですかね、チラシ入れないと配達しちゃいけないという決まりでもあるんですかね?

 

まぁ、そのようなこともありましたが、もう対応するのも馬鹿らしいというか、

時間がもったいないなと思ったんですよね。

その時だけじゃなく、ヘタすると何年間も気分の悪さを引きずりますしね。

ということで、平日の昼間は居留守を使うことにしました。

そういえば、訪問販売って日曜日とか、家に人がたくさんいる日は来ないよね?

やっぱり、基本的にターゲットは在宅のお年寄りや主婦なのかしらと、

「セールス・日曜・来ない」で検索したところ、

とても怖い体験談が載ったページを見つけてしまいました。

 

「不動産屋」を騙る男が突然ピンポンを押し、ドアを開けてしまったが最後、

何時間も部屋に粘られて(2時間とか、長い人だと6時間くらい?)、

恫喝、人格否定、その他もろもろの精神的被害を受け、

いったい何しに来てるんだか、そもそもの目的が分からないというものです。

結局はマンション購入を促すセールスらしいのですが、

 

なぜ見知らぬ人を部屋に入れる?

 

とお思いでしょう。

 

しかしそこは匠の技?で、

 

住人がドアを開けて応対

住人が断って、ドアを閉めようとする

セールスマンが手や足など、身体を入れてきて、閉めるのを阻止

 

するんだそうです。

 

普通に生活していたら、そんな無理やりな展開って、そうそう無いじゃないですか。

なので、たいていの人は心の準備ができていなくて、頭が真っ白になるんですよね。

 

そして、出てってくれと相手を押したりすると、

 

「痛い痛い!暴力だ!」

 

と騒がれ、

 

寒いし、近所迷惑になるから家に入れてくれ、話を聞いてもらうだけだから、

 

などと言って、上がり込んでしまうそうです。

 

もっと詳しいことをお知りになりたい方は、検索してみてくださいね。

どうもこの事例のターゲットは、基本的に、

 

・賃貸物件に住む

 

・単身者

 

のようです。

なので、平日の昼間というよりはむしろ、休日とか、夜中にピンポンが鳴ったりするそうですよ。

相手は自分の名前(社名)をはっきり言わず、ボソボソとつぶやいたりするそうなので、

私の様に、「インターホンごしより、直に断ったほうが早い」ってなる人が多いんだと思います。

また、宅配が来る予定だったりすると、ついドアを開けてしまいますよね。

ちなみに「部屋に友人が来ているので」とセールスマンに言ったところ、

すんなり引き下がったという例もあるそうなので、

家の中に複数人いることを示すことは、こちらの強味になるようですよ。

 

もうひとつ、セールスに居座られた場合、必ず、

「お帰りください。」

と言うことが大事とのことです。

「警察は民事不介入だから、通報しても無駄。」と相手は反論してくるようですが、

(また、我々もそう思いがちですが、)

実際には、こちらが帰るように意思表示した後に、

正当な理由なく居座り続ける行為は、

 

不退去罪

 

という刑法上の罪になるそうです。

 

 

ところでそういうやり方をするセールスマンって、

花火を見て、たーまやーとか、言うんですかね?

桜を見て、今年も綺麗だなあ、

散る花びらはせつないなぁって思うんですかね。

産まれた自分の子どもに、どうか健やかに育ってほしい、

辛いこと、悲しいことがありませんようにとか、願ったりするんですかね。

お正月になると、神社にお参りして、

今年も無事に過ごせますようになんて、

お賽銭なげたりするんですかね。

 

そのようなことをつい考えてしまうのですが、

中野信子さん著『サイコパス』(文藝春秋)の帯には、

 

平気でウソをつき、罪悪感ゼロ

そんな「あの人」の脳には秘密があった!

 

とありますので、

そもそも脳の働きが、こういった訪問販売をソツなくこなす人と我々とでは違うんでしょう。

 

社会通念上「普通の人はこういうことをしない」とされている倫理的なハードルを、

サイコパスは平気で乗り越えてしまう、

というより、ハードルなどもとから存在しないかのように振る舞う

(p.43 l.12-14)

 

サイコパスの持つ特殊な才能があります。

サイコパスに対して飢餓に苦しむ人などの悲惨な画像を見せても、

感情と関連する部分の脳は活性化しません。

サイコパスは「共感性が低い」と言われるゆえんです。

 

~中略~

 

他人が「悲しんでいる」「苦しんでいる」目つきを見て、

サイコパスは「自分自身が共感する」ことはないけれども、

他人がそのような心理状況に置かれているということを読み取ることは得意なのです。

(p.47 l.1-3, p.48 l.3-5)

この『サイコパス』という本では、反社会的勢力だけではなく、

現代に生きるサイコパスとして、

 

ママカーストのボス

ブラック企業の経営者

炎上ブロガー

 

等々を挙げています。

悪質な訪問販売だけでなく、罪を犯した人だけでなく、

身近にもサイコパスはたくさん存在するのです。

また、サイコパスだからといって、全員が危険人物というわけではなく、

うまくその性質を生かして、立派な職業についている方もたくさんいらっしゃることも記述されています。

つまり、何が言いたかったのかというと、

悪質な、こちらの頭が真っ白になってしまうような手法をとる訪問販売者は、

サイコパスの性質を持っているととらえ、

こちらが感情的に怒ったり脅したりしても、ほとんど効果がないということを、

我々は肝に銘じるべきなのではないかと思うのです。

解決策としては、目の前で通報してしまうこと、(脅しても相手の心理には響かないので、本当に通報すること)、

また、早い段階で、私を相手にしても時間のムダと相手に分からせるのがよろしかろうと思います。

私は、相手のカモになりうる人物なのか否か。

ある意味、闘いですよね。

 

ところで、水野美紀さんという女優さんは、

とても美しい女性ですが、

小さい頃から少林寺拳法を習っていて、

今でも、

 

エレベーターの中で背後にいる男性にもし襲われたら、

こうやって撃退しよう、

 

街中でナイフをもって飛びかかられたら、

こうやって対処しよう、

 

とイメージしながら生活しているそうです。

そうおっしゃっているのをテレビで見て、これだ!と思いました。

 

我々が詐欺の被害にあわないためには、

常日頃、国民生活センターのHPを見たりして、情報収集するのです。

 

そして、ネットや書籍を活用し、

対処法を自分なりに考えておくのです。

 

もし家に居座られたら、

退去を促し(できればスマホで録音)、

警察に通報する旨警告し、

それでも立ち退かなければ110番する。

 

屋根が危ないと言われたら、

付き合いのある管理会社(とか、工務店とか)に連絡します、と言う。

 

普段から、家の管理についてもよく考えておく。

 

国民生活センターのHPには、「相談事例と解決結果」というページがあり、

事例がたくさん載っています。

また、『悪質商法のすごい手口 ここまで巧妙ならみんなだまされる!』(徳間書店 (2009/04))という本も出版されていますので、

ぜひ一読されることをお奨めします。

投稿者: うずピータン

40代ってもっと大人だと思っていた。 いまだに色々あがいたり挑戦したりしています。 ブログ始めて3年たちまして、ただいま48歳でございます。