上の子は、小学1年生から小学4年生まで、某学習塾に通っていました。
下の子は幼稚園の年中から、今現在も通っています。
上の子が幼稚園の年長のころに、その学習塾の代表の方がテレビ番組に出演し、
私がその教育方針にいたく感銘したのが入塾のきっかけでした。
中学受験は視野に入れていませんでしたが、
でももし本人が希望したときにはその土台にもなるんじゃないのかな、
なんて軽い気持ちもありました。
そして何より、野外活動がすばらしいと思ったんです。
川に飛び込んで魚を手づかみって、すごく楽しそう!
もう、毎年どんどん参加させたい!
そう思っての入塾でした。
周囲の人に評判を聞いたところ、あそこはいいらしいわよ~、
でも人気でなかなか入れないみたい、なんてことも聞きました。
実際、最初に入会を希望したときは抽選からもれてしまい、
入ることができませんでした。
2回目に晴れて会員になれたときは、何かの試験に合格でもしたような、
そんなうれしい気持ちになったことを覚えています。
さて、上の子も低学年のうちは、その学習塾にわりと楽しんで通っていたように思います。
いやでも、うちの子はなんでも「楽しかった~。」なので、
本当に楽しかったのか、役に立っていたのかは疑問ではありますが。
でも勉強の習慣やノートの取り方、そして古文を声に出して読むことなど、
今でも、何かの土台になっているのではないかと思っています。
私には一つ、大きなコンプレックスがあります。
それは、3次元に弱いということです。
平面は目で見て何の形か分かりますが、
展開図を見て、そこから組み立てた立方体を想像することが全くできないのです。
だからこの学習会のウリの一つ、「形を想像する」という力をぜひ、
自分の子にもつけてもらいたいなぁ。
私の一番大きな希望は、その部分でした。
しかし以前も書きましたが、自分の子があまりにも文章力、読解力がなさすぎて、
中学受験なんて夢のまた夢、足下にも及ばない学力であることが分かりました。
計算式が書いてあれば、答えは出せます。
でも文章題から計算式を作ることができないのです。
この力のなさは1年生のころから指摘されていて、
家庭でも折に触れ目にかけていた部分でありました。
でも、高学年の今、たとえば1年生や2年生の文章題ができないか?と言われると、そんなことはなく、
もしかしたら、他の子よりも歩みが遅いだけなのかもしれません。
しかし4年生の中頃、この学習塾の連絡帳に書かれていた文章にびっくりしたことがありました。
「うずピータンさんのお子さんは、読解力がありますね。」
えええ?
そうなのかな。教育のプロから見ると、そうなのかな。
ちょっと半信半疑で、「学校では読解力がないことを先生に心配されているので、先のコメントには驚きました。」
と正直に返信しましたら、
「学校とは扱っている教材が違うから、印象が違うかもしれないですね。」
とのことでした。
うーん。教材が違っても読解力のなさは違わないと思うんだけど、そうなの?
この学習塾では、ちょっと小難しい、昔でいうところの「頭の体操」的な宿題が出たりします。
これは、中学受験をめざすお子さんたちにはとても簡単らしく、
あまりの物足りなさに皆さんこの学習塾を辞めてしまうらしいのですが、
うちの場合は逆に難しすぎて、毎回、私にどう解いたらいいのか相談にくる感じです。
で、途中までヒントを出したりするのですが、時々、
「自分で考えて、分からないならそれでいいじゃない。
授業を聞いて、分かったことを、帰ってきたらママに教えて?」
と言ってみるのですが、
いやいや、これがまったく理解できていない。
どうだった?と聞いても、よく分からなかった、で終わり。
分かるまで食いつくガッツがない。
というか、そもそも分かりたいという意欲がなかったのです。
まぁ、そりゃそうか。
自分で通いたくて通ってるわけじゃなかったですもんね。
以前から辞めたい辞めたいと言っていたのと、
あまり本人の役に立っていなさそうなのと、
中学受験をするわけでもないのに、こんなに疲れるまで日々宿題に追われるのは何か違うような気がしたので、4年生の3月いっぱいで辞めることにしました。
さて、この学習塾を辞めるにはどうしたらいいのか。
ネットで検索して情報を集めたところ、引き留めがすごい、とのウワサがありました。
先生とのコミュニケーションはメールが主だったので、
辞める旨、送信したところ、
なんと、無視。きっぱり無視。
2回送ったけど、無視。
このままだと、もうすぐ、3月いっぱいで辞めるための期限が過ぎてしまうので、
下の子の先生(上の子とは違う先生)に口頭で伝えたところ、
すぐに書類を手渡ししてくれました。
どうやら、先生によって対応が違うようです。
上の子の先生は、そんなにだらしない人には見えなかったので、
自分の成績を気にしたのか、あるいは私のメールを本当に見落としてしまったのか。
ともあれ、なぜ辞めるのか?という理由を問う電話はあったものの、
無事に退会することができました。
(正直に、「うちの子は、こういう勉強にたぶん向いてない子なんです。」と言ったら、あっさり「あぁ~(納得)。分かりました!」というお返事が。)
うちの場合は、下の子も通っていて、そしてたまたまその担任の先生がサッと書類を渡してくれる人だったから良かったけれど、
そうでない場合、しつこいくらいに連絡をとったり、直接教室まで行って直談判したりしないと、ずるずると引き延ばされた可能性があります。
先生は、数年で他の教室に異動になります。
今の下の子の先生は、このときの、サッと書類をくれた先生とは違う人です。
なので念のため、退会用紙は今後のために、コピーをとってあります。
下の子はまだこの学習塾に通っています。
例の、頭の体操みたいな宿題、もう少ししたら下の子もやることになるけれど、どうとらえるかな。
ちょっと楽しみでもあります。
もう一つ、上の子は文章題は苦手ですが、
この塾のおかげで、展開図は得意なんだそうです。
立方体は苦じゃないんですって。
これだけでも、本当に通わせてよかったなぁと思っています。
あと一つ、キャンプは上の子は苦手でした。
4年生の夏に一回だけ行きましたが、それなりに楽しんだものの、
知らない子との課外活動はあまり好きではないようです。
下の子は、バッチコイ!で、すでに1回行き、
今度の夏はもっと長いキャンプに行きたいと言っています。
同じような環境で、同じように育ったのに、
やっぱり向き、不向きや、その子の持って生まれたものってあるんだなぁと思います。
そこは否定せず、良いところを伸ばしていけたらと思っています。