2~3ヶ月目は主にPhotoshopを習得する期間でした。
もうこのころになると動画もほとんど見ておらず、最初からPhotoshopの基礎の本を買ってきて適当に学んでいました。
デザインってつまんないな~。
バナー広告作成を自宅でやるために入学したのに、これはいったいどうしたことでしょう。
すっかりやる気が失われていたのでした。
とりあえず目先にあったのは、3か月が終了する次の授業までに課題を仕上げること。
課題とは、指示書の通りにHPのトップページと下層ページのデザインを仕上げることでした。
しかし私はよく分からないまま、指示書のラフ画(photoshop)の上に各写真をペンペンッと張り付け提出。
先生に「うずピータンさん、これただ張り付けただけですよね?」と言われても、何が悪いのかよく分からない状態でした。
それどころか特別に指示もない中、皆さんよく独創的にできるなぁと不思議に思っていました。
今から思えば、途中途中できちんとトレーナーさんと話し合い、アドバイスを受けながら仕上げていたんですよね。
でも私は学校にも行かず、いかに課題を発表日までに仕上げるかだけに焦点をあてていたので、せっかくのトレーナー制度をまったく活用しない、入学した意味のない生活を送っていました。
ちなみに基本書を読んでもPhotoshopの使い方なんてよく分からず、結局本当に基礎的なことが分かってきたのは入学してから半年、卒業制作課題を短期間に集中して仕上げたときでした。
入学して2~3か月の頃は、1pxにこだわるとか、とにかくバランスよく、とか、もともとの私の性格はかなり細かいはずなのですが、こういったこだわりがイヤでイヤで仕方がありませんでした。
そして同期の生徒さんで、とにかくデザインがすばらしい女性がいました。
この人の仕上げてくる作品を見て、「あ、私、才能ないや。」とこれまたものすごい早さで自分に見切りをつけたのでした。
今振り返ると、本当にこの2~3か月目の私は何をやっていたのかなと不思議に思います。
たぶん世の受験生にも同じような人がいらっしゃるのではないかと思います。
やる気を出す言葉を集めてみたり、数多(あまた)あるやらなければならないことから逃げ、一点集中、勝手にヤマをはってしまったり。
自分のことはさておき、そのような人にかけたい言葉はただ一つ。
「愚鈍にやれ」
これやって何になるのとか、他にもっと良い教材があるんじゃないのとか、そんなことを考えずに、目の前のことを一つ一つこなすのです。
このままこれやってても全然間に合わないなぁ、他にもっと合理的な方法があるんじゃないのかしらんと思っても、それは考えないことです。
あなたのような人には「合理的」というキーワードは麻薬と一緒です。
手を出したら最後、何かを習得することのないまま、合理的な方法を身を亡ぼすまで憑りつかれたように探し続けるはめになります。
そうならないためにも、
どんどんやれ。もっとやれ。今すぐやれ。
それでも間に合わないことが考えられる場合、塾や専門校に通っているのなら、そこには先生と呼ばれる人が常駐しているはずですので、どんどんアドバイスを乞うことです。
そうやっているうちに、道がすっと開けることもあるやもしれません。
過ぎ去った今だからこそ分かることですが、渦中にいる私はいったいどうしたらよいのかよく分からない、ただただ焦るばかりで日が過ぎていく、そんな負のスパイラルに陥っていたのでした。