初めまして。今日からブログを始めます、管理人の「うずピータン」です。
一昨日は朝っぱらからまさかの衝撃、清原氏が逮捕された日でございました。
私にとっては、ベッキーさんよりもはるかにショッキングなニュースです。
清原氏と言えばKKコンビ。
KKコンビは私が中学生のとき、スーパースターでありました。
当時「セブンティーン」という雑誌(今でもありますね!)で、春と夏の時期は甲子園で活躍する球児たちを大きく特集して載せていました。
私はそれを毎号、楽しみに読んでいました。
甲子園で活躍した選手をまとめた写真集もたくさん売り出されていたんですよ。
そしてその写真集に載っていた詩が印象的でした。
うろ覚えですが、次のような文章でした。
私の声は、届いてますか。
見つめてたこと、知ってますか。
振り向いて、微笑んでくれることはなかったけれど、
それでもあなたが大好きでした。
当時は「そうそうそう!」と膝をうつくらい同意でした。
私は桑田選手が大好きだったんです。
今ウィキペディアを見ると、PL学園入学からその後の活躍に至るまでの経緯は本当にドラマチック、まるで小説のようで、一人の少年の才能の開花が見てとれます。
私が一番印象に残っているのは3年生夏の甲子園で優勝した試合。
そして翌日のテレビ番組でインタビュアーに苗字を間違えて呼ばれて「桑田です…」と恥ずかしそうに小さな声で答えていた桑田選手。
あんなにすごい投手なのに、なんてシャイで素敵な人なんだろう。
彼が早稲田を目指しているのは有名でしたから、私も高校生になったらいっぱい勉強して、彼と同じキャンパスを歩きたい!
現役で合格すれば、3歳違いの私は一年間同じ空気を吸える!!と中二病的妄想を抱いて生きていました。
ところがその後、人気絶頂のなかで起こったドラフト会議での桑田氏の裏切り(というように世間の目には映った)。
巨人に入ったあとも、マウンド上での祈りと独り言。
不動産や金銭にまつわる黒い噂。
当時「ダーティ」と言えば彼のことを指していたように思います。
そういえば、巨人に入団した当初に「趣味は歯磨き」と答えて「最近の若い奴は…」と天声人語か何かで批判されたこともあったように記憶しています。
「なんか、変な人…」
あまりの変貌ぶりに、あっという間に淡い恋も消え去りました。
ちなみに「変貌ぶり」と言っても、こちらが勝手に「こういう人だろう」と幻想を抱いて決めつけていただけで、ご本人にとっては何が変わったわけでもない、一生懸命野球をしている元々の姿だったわけで、私なんぞにどう思われようと痛くもかゆくもないことなのですが、勝手に色々言われて迷惑な話ですね。すみません。
さてその反面、清原選手は西武で大活躍。
日本シリーズでの涙も印象的で、きっとこの人は長島や王のように未来永劫安定したスターとして生きていくんだろうなと思って見ていました。
そんなこんなで私はすっかりKKコンビに対する興味がなくなっていたのですが、数年前に見たテレビをきっかけに、清原亜希さんのファンになりました。
昔は工藤静香さんと売れないアイドルグループを組んでいたこともあったそうですが、そんな挫折があったからかとても芯の強そうなサバサバした男前な美人、そして家族を大事にする、料理の得意な女性という印象を受けました。
清原亜希さんは本を出版されており、その中で子どもが小さいころ、仕事で忙しい夫とよく手紙のやり取りをしていたことが記されています。
その手紙の文字が、夫婦そろって非常に達筆なのです。
清原氏といえばその本の出版時には既に入れ墨があって、失礼な言い方をすれば野球の才能のみ突出したおバカさんという印象でしたので、まさかあんなに美しい文字を書く人だとは思ってもみませんでした。
もしかすると色々な報道も嘘なのかな、本当は誠実な人なんじゃないだろうか。
だってあんなに素敵な奥さんがいて、子供は慶應に通っていて、何よりあんなにしっかりした字を書く人がおバカさんなわけがない。
お二人はその後離婚されましたが、これから頑張って、できれば入れ墨も消して、どうかどこかの監督としてまた才能を発揮して活躍してほしいな。
縁もゆかりもありませんが、彼の復活を願っていました。
なのに、覚せい剤とは!
やっぱり報道は本当だったんだな…
亜希さんにも暴力をふるってたって、本当だったのかもしれないな。
きっと一昨日は、なんとなく裏切られたようながっかりした気分の人がたくさんいたのではないでしょうか。
さて桑田氏のほうはというと、すっかり知的で素敵な人生を歩まれているように思います。
この人は昔、もしかしたらマスコミや周囲の心無い人間に陥れられていたのかもしれません。
有名人にはいろいろな人が寄ってくるでしょうし、自分にはその気がなくても周りに印象操作をされてしまうこともあるでしょう。
しかし桑田氏は、結果で非難の声をはね返すしかないと真摯にプロ野球選手時代を全うされたそうです。
また「体罰は絶対に仕返しをされないという上下関係の構図で起きる。」といわゆる体育会系の思想を批判するなど、スポーツにおいて頂点にたったことがある立場から大変貴重な発言をしていらっしゃいます。
人間一事が万事塞翁が馬、目の前のことで一喜一憂せずに人生を長く見ること、そしてもしもいわれのない非難にさらされたとしても、誰かを恨むのではなく誠実に生きること、自分が幸せだと思える暮らしをすること。
時には闘うことも必要ですが人を呪わば穴二つと言いますから、誰かに直接手を下すのではなく、結果的に自分が幸せになることが自分を陥れようとした人や世間への間接的な「復讐」になるのかなと思いました。
色々な報道がありますがそれでもやはり、清原氏には立ち直ってほしい。
人は失敗してもやり直せるんだということを、身をもって示してほしい。
どうかご家族の皆さんも幸せに暮らせますように。
そう願わずにはいられません。