訳あって、大家をしています。
昔から、大家さん業っていいなぁなんて思っていたのですが、実際にはストレス溜まって嫌な感じです。
管理をしてくれる人がいるというのに、どうして大変に思うのかな、と考えてみました。
自分の思うようにできない。
元々、自分の持ち物ではなく、親族から譲り受けたものでして。
この親族と昔から付き合いのある、アドバイザーのような役割を担っている人が、物件の管理をしてくださっています。
何年かこの人と接しているうちに、賃貸経営には2通りあるなぁと思うようになりました。
(あくまでも、自分なりの勝手な感覚です。)
1. 借主が退居するたびに部屋の補修をして、部屋の品質を保つ。そうすることで、なるべく家賃を下げずに、グレードを保ったまま貸し続ける方法。
2. なるべくコストをかけず、借主が退居したら最低限の補修のみ行い、多少のダメージは無視。それでもOKな人だけに貸していく方法。
で、お察しかと思いますが、件の管理人兼アドバイザー様は、後者を推奨しています。(私は前者がやりたい。)
アドバイザー様は1番のやり方なんて馬鹿だろう!というお考えです。
しかし当然ながら2番の方式を取っていると、家賃を値下げしなくては誰も借りてくれませんし、こう言ってはなんですが、入居者の質が落ちていくことにつながります。
あれこれ交渉してくる
2番のやり方を続けていくと、だんだん借主は、こちらの足元を見るようになってきます。
部屋の内装はこのままでいいから、家賃ひと月分タダにして、とか。
部屋の内装はこのままでいいから、毎月の家賃は2万下げて、ついでに今月分タダにして、とか。
次に借りる友達紹介するから、謝礼金ちょうだい、とか。
おまけにひと月分滞納していますよ、と注意しても、自分はちゃんと払っていると言い張って結局払わなかったりとか。
(これは、敷金で相殺)
ちなみにこれ、全部違う人です………。
もしかしたら、これって普通のこと?よくあることなの?
私は不動産の業界で仕事したことがなく、大家としての知識もないので、このアドバイザー様を頼るしかないというのが現状です。
私にとってはこういう交渉ごとって、なんとなくグレーな感じがして嫌なんですよね。
普通に借りてもらい、普通に毎月家賃を納めてもらう、そういう普通の賃貸業がしたいなぁと心の底から思うのです。
管理人なのに、仕事の選り好みをする
このアドバイザー様は、口は出すけど、責任は取らないよ、でも管理してるんだからお金はちょうだいね、というスタンス。
そしてこの仕事は自分がやるけれど、これはアンタがやりなよ、とか平気で言ってきます。
あんた、○○さん(入居者)の電話番号知らない?とか聞いてきたりね。
なぜ、管理人なのに番号を控えておかない…?
だんだん、こちらに丸投げをする回数が増えてきたので、
思い切って指摘したら、ひどい逆ギレされました…。
自分のおかげで、お前らはひどい目に遭わずに済んでいる。
お前らなんて世間に出たら、食い物にされて終わりなんだぞ?
感謝してもらいこそすれ、その態度はなんなんだ!
難癖を付けるなら、自分はもう手を引く!
そういうことを言ってきました。
ちなみに、どんなに部屋を汚されても、壊されても、敷金は全額返金しています。(家賃滞納は除く)
それは、このアドバイザー様が、もめごとに巻き込まれたくないからだそうです。
全部返しときゃ、あいつら文句ないんだよ!だそうです。
この人から離れたい
そんなに嫌なら、その人とは手を切って、他の管理会社と手を組めばいいじゃないと思われるでしょう。
しかし微妙に親族が絡んでいるため、今現在このアドバイザー様から逃げるのは難しい状況です。
それに今、この人から離れたとしても、似たような人が次々と現れて絡んでくるに違いないのです。
だからこの”人”からだけでなく、”状況”から抜け出すために、
私が勉強して、知識を装備して、入居者やアドバイザー様に立ち向かっていくしかないのではないかと考えるようになりました。
アドバイザー様から離れても、世間の食い物にされないように。
もう馬鹿にされるのは御免なのです。
勉強しよう
不動産の知識をつけなきゃいけないなぁ、とは以前から思っていて、片づけの本と同じく、目についた書籍を何冊も購入していました。
でも、喉元過ぎればなんとやら。
変な交渉事などなく、アドバイザー様と話をしなくてもよい日々を過ごしていると、
根がぼんやりした人間のため、
ついつい本は手つかずのまま、どんどん溜まっていくという悪循環に陥ってしまうんですよね。
最近になり、片づけの本を読んでまとめているうちに、この不動産関係の本も同じようにすれば、私の知識になっていくんじゃないか?
やっと、そのことに気づいたという次第です。
世の中、ずっと真っ白でいられないのは分かってる。
グレーなことだって、たくさんあるんだろうと思う。
でも自分のビジネスとなると、何がおかしいのか、どうして納得いかないのか、うまく言葉にできなくてもどかしい。
ただ、真っ当に商売がしたい、それだけなんだけどな。
そんなわけで、自分を奮い立たせてがんばろうと思っているところなのであります。