それがお返しになるのなら。

2月と3月は各1回(1時間半)、小学校まで校内パトロールに行ってきました。

私は子供を産むまで地域とはなるべくかかわらないように生きてきたので、こういったボランティアは有意義なこととは分かっていてもとても気が重いです。

なぜこんなに重い気持ちになるのかというと、パトロールは1人でやるのではなく、面識のない他のお母さんとペアで行うからです。

 

どうも世の中には「女は誰とでも仲良くできるだろ?」という暗黙の了解があるようで、例えば妊婦になった途端に「ママ友を作りましょう!さあ、作りましょう!!今すぐ作りましょう!!!」と強制されるような風潮があります。

友達というのは無理して作るものではなく自然にできるものだと思うので、あんまりプッシュしないでほしいなぁといつも思います。

さて、それは他のお母さんも同じであることが多いようで、このパトロールには「今日はどんな人が相手かなぁ?」と少しドキドキしながら皆さんやって来るようです。

ですから結局は初対面でも和やかにボランティアは終わります。

 

ところで子どもを産んでから、とくに幼稚園に入園するまで思っていたことは、私たちは社会に助けてもらって生きてるんだなぁということです。

赤ん坊を連れていると、お年寄りの「大丈夫よ。」という優しい空気を感じましたし、ごねて泣きわめく子供を一緒になだめてくださった人がたくさんいます。

老若男女問わず、例えばドアを開けて待っていてくださったりと、サラッと素敵に手を差し伸べてくださる人にたくさん出会いました。

社会保障に関しても、同様です。

子どもを産むまで会社員でしたから、毎月天引きで特に意識もせず税金を支払っていました。

その皆さんの税金で図書館があり、赤ん坊から幼児期までの健診があり予防接種があり、赤ん坊が集う施設があったりと、ありがたいなぁといつも思いながら利用していました。

 

小学校のボランティアとして、今週末はあと校外パトロールといって近隣地域の見回りを4~5人の班で行います。

これは30分ほどで終わるのですが、私は今年度この班の班長でしたので、皆さんの都合のよい日をメールで収集し、日時を決めてお知らせするということを10月と3月に行いました。

一口にメールと言っても、10月に初めて連絡をしなければならなかったときは、学校から教えていただいたのは電話番号だけでしたので、初対面の相手に震える手で電話をかけ、名を名乗り、今後のスケジュール調整のためアドレスを教えてほしい旨を緊張しながら伝えました。

電話をかけていると、いったい何のためにこんなことをしているんだろうという気持ちが少し芽生えてしまいます。

会社員時代も電話というものが大嫌いでしたので、電話じゃなくてメールアドレスを学校側が教えてくれれば手間が省けるのになぁ…とブツブツ愚痴をこぼしてしまいそうになります。

しかし、これが子どもがお世話になっている学校へのお返しになるのなら、とか、いつもお世話になっている地域へのお返しになるのかもしれない、とか自分にムチうって電話をかけ、終わったあとはホッとしてしばらく横になったりします。

こんなにモヤモヤ、ドキドキしながら学校のことをしているのは私だけかなぁなんて落ち込んだりもしますが、私の場合はボランティアが嫌なのではなくて、人との折衝が本当に苦手なせいなのです。

しかしもういい大人ですし、たくさん手を差し伸べてくださった人への恩返しのつもりでやっていこう、直接的なお返しにはならないけれど、巡り巡って誰かのためになっていれば良いなと思い、感情的にならずに、目の前のことを一つ一つ丁寧にこなすようにしたいと思います。

そんなこんなで、来年度は広報委員のボランティアを1年やる予定です。

投稿者: うずピータン

40代ってもっと大人だと思っていた。 いまだに色々あがいたり挑戦したりしています。 ブログ始めて3年たちまして、ただいま48歳でございます。