そういう体質だと思っていたら、アトピー型の喘息だったというお話。

20代に入ったころからでしょうか。

一度風邪をひくと、咳と痰がなかなか止まらなくて困っていました。

普段は治まっていても、バスや電車に乗ったり、せまい室内にしばらくいると、

突然むせ返るような咳がこみあげ、吐きそうになってしまうのです。

実際、お手洗いにかけこんで、吐いてしまったことが何度もあります。

 

春は花粉症→咳は5月くらいまで続く

夏はクーラーによる鼻風邪→咳は11月くらいまで続く

冬は風邪→そのまま花粉の季節まで続く

 

といった具合に、ほぼ一年中、突然のむせかえるような咳に悩まされているわけです。

 

市販の漢方などでなだめつつ、また耳鼻科や内科に行っても、鼻炎や熱などが引くだけで、咳を止めることはできないので、のどあめとペットボトルのお茶を常に携帯する生活を送っていました。

 

 

昨年の夏も、クーラーや、高低の激しい気温差にやられたのか、鼻風邪をひいてしまいました。

鼻風邪自体は病院に行くほどでもなく、おそらくスポーツクラブで体力がついていたり、岩盤浴や温泉で自律神経が整ってきつつあるせいか、

すぐに治ってしまいました。

しかし1ヶ月たっても、咳とたんが止まらない。

「麦門冬湯(バクモンドウトウ)」という漢方をのむと、たんの切れがよく、数時間は咳も落ち着くのですが、やはり快方には向かわず。

家族も、苦しそうに咳をして、しまいには“おえっ”となっている私を見て、「悪い風邪をひいちゃったみたいだねぇ。」と心配するほどに。

いつもは症状が引くまで咳と格闘してきたけれど、思い切って病院に行くことにしました。

 

どの科に行けばいいの?

 

「むせかえる咳」とか、「こみあげる咳」「治らない咳」等で検索すると、

いろいろと情報が出てきます。

 

しかし、どの科に行けばいいのか?ということは常に我々の悩みの種であります。

 

私の咳の原因は鼻水にあることは明白でしたので、いつも耳鼻科に行っていました。

 

しかし咳で苦しいとき、いつまでも残る症状は胸のあたり。

 

あるとき耳鼻科の先生に思い切って相談したところ、

 

「耳鼻科で診られるのは、喉までなんですよ。気管支のほうは、内科ですね。」と、考えてみれば当然のことを言われました。

 

しかし普通に内科に行くのは、今までの経験から避けたいところ。

 

薬ばかり大量に出されて、治りはしないというのが、

整形外科と内科に対する、私の偏見であります。

 

そこでいろいろ調べたところ、「呼吸器科」という科があるのを発見しました。

 

近所で呼吸器科のクリニックがないかネット検索を続け、

見つけたのが喘息の治療で有名な、とあるクリニックでした。

 

私はアトピーですが喘息ではないので、今まで選択の範囲外でしたが、

 

今回はこちらで診ていただくことにしました。

 

ちなみに正確に言うと、「呼吸器科・アレルギー科・内科」でした。

 

ヒューヒューいわないけど、喘息認定

 

さて、いろいろな検査をした結果、私は「喘息」でした。

 

え?喘息なの?

 

喘息と言ったら、夜中にヒューヒューとした呼吸で有名なんじゃないの?

 

わたし、全然そんな傾向ないですけど?

 

と、疑問でいっぱいになった私に、先生が丁寧に説明してくれました。

 

まず、喘息には2種類あって、

明らかにアレルギーが引き金となっている”アレルギー型”(アトピー型ともいう)と、

アレルギーの関与が明らかでない”内因型”とに分けられるそうです。

私は、生まれつきのアトピー性皮膚炎の持ち主で、27歳まで湿疹に苦しんだ過去がありますし、

今は毎年、花粉症に悩まされています。

ということで、血液検査の結果もふまえ、アトピー型の喘息であることが分かりました。

 

アレルギーの根っこは同じ

 

アレルギー体質という一つの根っこに対し、その原因物質(ホコリとか花粉とか)が入り込んだ場所によって、下される病名が違うのだそうです。

(そもそも、受ける科が違いますもんね。)

 

鼻に入って反応がおこると、下される診断は「アレルギー性鼻炎」や「花粉症」

のどや気管だったら「喘息」

皮膚だったら「アトピー性皮膚炎」

眼は「アレルギー性結膜炎」

 

これらの病気は、まったく別の病気ではなく、

アレルギー反応の起こる場所によって症状が違うだけで、

根本は同じなんだそうです。

 

 

アレルギー型喘息を引き起こす流れ

 

抗原(ダニやハウスダストなど)が体内に侵入する

抗原に結合する抗体(IgE)がつくられる

抗原と抗体が、アレルギー反応に関係する細胞に結合する

気管支に炎症を起こす化学物質(ロイコトリエン、ヒスタミンなど)が放出される

気管支が狭くなる

咳や息苦しさ、痰などの喘息症状が引き起こされる

 

 

治療としては、アレルギー反応を原因とする気道系の炎症(やけど)を抑えるために、

適切な投薬をしていきます。

薬の種類や投与する期間、方法など、お医者さんの腕にかかっている部分が多いので、

アレルギー学会が認定する、アレルギー専門医にかかることが大切なようです。

 

ちなみに「喘息の専門医」という資格は無いため、

「日本アレルギー学会」の資格を有しているお医者様にかかるのがよいそうです。

日本アレルギー学会には、経験年数と研究実績によって定められる「認定医」や、その上の「専門医」、さらに最も経験の長い、指導者でもある「指導医」という方々がいらっしゃるそうです。

クリニックを決める上での、ひとつの目安になるのではないでしょうか。

 

そして不十分な治療や、患者側の勝手な判断で投薬を止めてしまうことは、

喘息を慢性化させ、難治化の原因となるそうです。

もし喘息の方がいらしたら、長く付き合えるクリニックを探し、一緒にがんばりましょうね!

投稿者: うずピータン

40代ってもっと大人だと思っていた。 いまだに色々あがいたり挑戦したりしています。 ブログ始めて3年たちまして、ただいま48歳でございます。