昨日のことです。
幼稚園から帰ってきた下の子が、バスを降りるなり頭が痛いと言いました。
それでもパクパクとおやつを食べたので、それほどでもないのかな~?なんて思っていたのですが、
1時間ほどしたところでトイレに駆け込み、全部吐いてしまいました。
病院に連れて行こうか悩みましたが、ソファの上で横になって寝てしまったので、しばらく様子をみることにしました。
19時過ぎに目が覚め、調子はどうかな?と聞いたところ、少し良くなったとの返事がありました。
いつも具合が悪いときは、とりあえず寝てしまい、起きるころには治っていることがほとんどなのです。
そこで、よかったよかった、何食べたい?と聞き、あれこれ用意しましたが、一向に手をつけません。
唯一、ぶどう味のゼリー飲料を口にしただけです。
それでも、吐いたあとは水分補給が大事とよく聞いていましたから、麦茶飲む?とか、コーンスープのほうがいいかな?とか、やたらと飲めや食えやと急いてしまいました。
そうしているうちに、まだ頭痛がするといって泣き出してしまいました。
おおおおおおお!もう病院は閉まっている時間です。
どうしよう…。そうだ!小児用のバファリンがあった!
ときどき頭痛がするという上の子用に買ってあったのです。(服用したことはまだないのですが)
下の子はまだ錠剤がのめませんが、頭痛いの治るらしいからのんでみる?と聞いて、1錠だけ試しに口に入れてみました。
しばらく口に含んでいましたが、やはりのみこめないらしく、まじゅい…べーしたい…と言って悲しそうです。
そっか、じゃぁべーして、口直しに麦茶を飲みなね。と水筒を渡しました。
で、少ししたとき…
ゲーしそう…と悲しげに言ってきたと思ったら、バケツをかかえてまた吐いてしまいました。
顔色もなんだか緑色がかっていて、これは家で様子を見ている場合じゃないゾ!と判断し、病院に連れて行くことにしました。
家から車で10分弱のところに、大学病院があります。
下の子が赤ん坊のころ、1か月健診で異常がみられるので大きな病院での受診をお奨めしますと紹介状を渡され、かかったのがこの大学病院でした。
そのときは何も異常がなかったのですが、このことがきっかけで診察券を作ってあったので、時間外窓口へ電話し診ていただけるかどうか聞くことにしました。
すると、まず一番初めに“頭を打ってはいないか?”ということを聞かれました。
時間外受診の場合、脳外科の対応ができないため、頭をぶつけたことが原因での嘔吐なら診ることは難しいと言われました。
今回の場合は頭をぶつけたわけではないので、そこは大丈夫でした。
ただし、時間外受診の場合は時間外選定療養費として8640円かかりますとのこと。
おお!ちょっと痛い出費ですが、背に腹は代えられません。
大丈夫です、お願いしますと伝えましたら、ちなみに隣の駅にある“夜間急病センター”はご存知ですか?と聞かれました。
名前は聞いたことがありますケレドモ…
すると、そちらのセンターなら、時間外の料金は発生しませんのでいかがでしょう?と親切に教えていただきました。
お礼を言って、夜間急病センターに電話したところ、やはり“頭を打ちましたか?”と確認されました。
打っていない旨伝えたところ、それでは保険証を持参のうえそのままお越しくださいとのことでした。
夫も帰宅していたので、家族総出で行きました。
急病センターのドアを開け中に入ると、今しも診察室に入ろうとしている小学生の患者さんが振り向いて、“あ、○○~(はあと)”と、上の子の名前を呼びました。
偶然、小学校のお友達が、冷えピタをおでこに貼ってお母さんと順番を待っていたというわけです。
学校から帰ったら熱が出ちゃったんですって。
下の子がぐったりしている横で、うちの上の子は友達に会えて嬉しそうでした。
さて、我が家の順番がやってきました。
こちらの夜間急病センターは、市医師会の会員のお医者様が交代で出務してくださっています。
この日担当されていた方は、18時までご自分のクリニックで患者さんを診て、そのあと20時~0時までこちらでお仕事をされているようでした。
自分が子どもを産むときも思いましたが、医療従事者の皆さんの存在がどれだけありがたいことかと身に沁みました。
下の子はお腹の風邪ということで、座薬を処方され、おかげさまで一晩明けて、すっかり元気になりました。
そしてこのとき伺ったお話しがとてもためになったので、まとめたいと思います。
嘔吐のときは、何も口にしない
“吐く”ということは、お腹の中に何か異常をきたしている、ということ。
「吐いちゃったから、水分補給しなきゃ!」というのは間違いで、そういう異常をきたしている胃に何かを入れたら、胃液とともに何倍もの量をまた、吐き出すことになってしまう。
吐いて、顔色が悪くなっていたら、食べ物はおろか、5時間は水分も厳禁、とのこと。
5時間経ち、顔に赤みがさしてきて、表情がいつもの子どもらしく戻っていたら、胃に何かを入れてもよいサインとのことでした。
翌日は1日休む
お腹の風邪は感染力が強いので、元気そうに見えても念のため、翌日は1日幼稚園をお休みしてください、とのことでした。
さて、いくらパンフレットなどで休日や夜間の診療のことは見聞きしたことがあっても、いざとなると思い浮かばないものだなぁということを実感しました。
また、急な病気やけがで、医療機関へ行くか救急車を呼ぶか迷ったときに相談する電話窓口があることも知っているのですが、去年下の子がケガをしたとき(この日は日曜日だった)、頭に浮かんだのは大学病院の時間外窓口のことだけでした。
このときも、電話の向こうの方に色々と教えていただいたのでありました…。
ケガや病気をしないことが一番なのは確かですが、いざというときの対応も的確にできるよう、
・夜間や祝日に、熱や嘔吐など病院で診てもらいたいと思ったら、急病センターに行く。
・ケガの度合がやや大きく、どこの何科にかかったらよいのか頭が真っ白なときは、救急相談センターに電話する。
・緊急のときは119番で救急車を呼ぶ。
以上、3点を心にとめようと思いました。