さて、さかのぼること1か月前、右胸がすごく痒くなりました。
触ってみると、直径1cmほどの球体が乳首の真横にできており、
その表面がすごく痒いのです。
これは虫に刺されたのか、何かばい菌が入ったのか?
それにしても見事な球体だなぁ…。
ともあれ、それほど気にもとめずに、日は過ぎていきました。
そしてふと、気づいたのです。
あれから1か月、もうかゆみは無いのに、しこりだけが残っていることに…。
でも、当初の1cmよりは小さくなっている気がします。
乳がんのしこりだったら、小さくならないよね?
それから数日は、シャワーを浴びるたびにしこりの大きさをチェックして、
小さくなってるような、いやあまり変わってないかも。
表面が虫刺されの痕みたいになっているから、病気ではないはず…。
そんな考えで、頭がいっぱいでした。
でもいくら考えたって、私に分かるはずがないんだから、
乳腺のクリニックを探して診てもらおう!
もし乳がんなら、なるべく早く確定してもらったほうが絶対にいいはず!
とちょっとキレ気味に行動を起こしました。
子宮内膜症で婦人科に通ってるんだからそこで診てもらえばよさそうなものですが、
私が通っているクリニックのHPを見ても「乳がん」に関する記載は一切なく。
なので、専門に診ていただけるところを探すことにしました。
そして近場で2件、良さそうなところを見つけました。
1件は、人気が高く、なかなか予約が取れない旨HPに書いてありました。
一刻でも早く見て頂きたかったので、もう1件のクリニックへ電話したところ、
希望日時に予約を取ることができました。
さて、乳がんの検査には、マンモグラフィーとエコーがあるそうで、
それぞれがお互いをカバーする機器のようです。
マンモグラフィーで乳がんが見つからなくても、エコーで発見されたり、
その逆もしかりだったり。
当日は、エコーでしこりを診てくださり、乳がんではないことが分かりました。
胸の断面図を見せていただきましたが、私のしこりは表面に近いところにあり、
乳がんのしこりはもっと深層部にできるそうなのです。
診察としてはここで終了だったのですが、
市の乳がん検診(マンモグラフィー)を受けることをすすめられました。
最後に検診(それもエコーのみ)を受けたのが10年前だったこと。
40代は乳がんになる人がとても多いこと。
親族に、乳がんにかかった人がいること。
私のようなタイプは、乳がん検診はマストだったわけです。
そうだよね、私も受けた方がいいとずっと思っていたんです。
ということで、1月に予約を改めて取りました。
そしてこれを機会に年に1回、定期的に診ていただこうと思いました。
有名な方が乳がんを告白され、そのたびに自分も検診を受けようと思っていたにも関わらず、
なにかと理由をつけて日が過ぎていく。
今回は、よい機会になったと思うのです。
以前、テレビで作家の五木寛之さんが、「具合の悪いところは、治す(なおす)のではなく、治める(おさめる)」と仰っていて、
そうか、何かを退治することばかり考えていないで、
自分の体に向き合い、自分をなだめながらちょうど良い方向に持って行く、
そういうことでいいんだな、とほっとしたことがあります。
定期的に検診を受ける。
今ある病は、なだめつつ治める。
上手に自分の体と付き合っていきたいなぁと思いました。